~danieljabailey/inkscape/arc_node_editor

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        *           GENERATED FILE, DO NOT EDIT             * 
        * THIS IS NO SOURCE FILE, BUT RESULT OF COMPILATION *
        *****************************************************

This file was generated by po4a(7). Do not store it (in VCS, for example),
but store the PO file used as source file by po4a-translate. 

In fact, consider this as a binary, and the PO file as a regular .c file:
If the PO get lost, keeping this translation up-to-date will be harder.

=encoding UTF-8

=head1 名前

Inkscape - SVG (Scalable Vector Graphics) 編集プログラム

=head1 書式

C<inkscape [options] [filename ...]>

options:

    -?, --help        
        --usage       
    -V, --version

    -f, --file=FILENAME               

    -e, --export-png=FILENAME         
    -a, --export-area=x0:y0:x1:y1     
    -C, --export-area-page
    -D, --export-area-drawing
        --export-area-snap
    -i, --export-id=ID     
    -j, --export-id-only     
    -t, --export-use-hints
    -b, --export-background=COLOR     
    -y, --export-background-opacity=VALUE     
    -d, --export-dpi=DPI              
    -w, --export-width=WIDTH          
    -h, --export-height=HEIGHT        

    -P, --export-ps=FILENAME
    -E, --export-eps=FILENAME
    -A, --export-pdf=FILENAME
        --export-pdf-version=VERSION-STRING
        --export-latex

    --export-ps-level {2,3}

    -T, --export-text-to-path
        --export-ignore-filters

    -l, --export-plain-svg=FILENAME             

    -p, --print=PRINTER

    -I, --query-id=ID     
    -X, --query-x
    -Y, --query-y
    -W, --query-width
    -H, --query-height
    -S, --query-all

    -x, --extension-directory

        --verb-list
        --verb=VERB-ID
        --select=OBJECT-ID

        --shell

    -g, --with-gui                    
    -z, --without-gui                 

        --vacuum-defs

        --g-fatal-warnings

=head1 説明

B<Inkscape>  B<Adobe Illustrator>B<CorelDraw>B<Xara Xtreme> などと同等の機能を持つ
B<Scalable Vector Graphics (SVG)> 形式の描画ファイル用 GUI エディターですInkscape
は多彩なシェイプベジエパスフリーハンド描画複数行テキストパス上テキストアルファブレンディング任意のアフィン変換グラデーションおよびパターンフィルノード編集PNG
 PDF
を含む多くのファイル形式に対応するインポートおよびエクスポートグループ化レイヤーライブクローンなど多くの機能を具備していますそのインターフェイスは熟練ユーザーにとって快適で効率的であるとともにB<GNOME>
標準にも準拠するよう設計されてもいるため他の GNOME アプリケーションをよく知るユーザーであれば慣れるまでに多くの時間を必要としません

B<SVG>  W3C 標準の 2D ベクターグラフィック用 XML
フォーマットです描画内でポイントパスおよび基本シェイプを使用してオブジェクトを定義できます配色フォントストローク幅などは `style'
属性としてオブジェクトに指定されます。SVG は、標準であること、そのファイルは text/xml
であることを意図しているため、多くのプログラムと、そして幅広い用途での利用が可能です。

B<Inkscape> は SVG をその内部フォーマットとして採用しており、オープンソースコミュニティにおいてもっとも SVG
に準拠したドローイングプログラムになることを目標としています。



=head1 オプション

=over 8

=item B<-?>, B<--help>

ヘルプメッセージを表示します。

=item B<-V>, B<--version>

Inkscape のバージョンとビルド日時を表示します。

=item B<-a> I<x0:y0:x1:y1>, B<--export-area>=I<x0:y0:x1:y1>

PNG エクスポートにおいて、エクスポートする領域を SVG ユーザー単位 (通常 Inkscape SVG 内で使用されている長さの単位)
で指定します。デフォルトではドキュメント全体をエクスポートします。座標 (0,0) は左下の角になります。

=item B<-C>, B<--export-area-page>

PNG、PDF、PS、および EPS エクスポートにおいて、エクスポート領域はそのページになります。これは PNG、PDF、および PS
ではデフォルトになるため、--export-id を使用して指定オブジェクトをエクスポートする場合を除き指定する必要はありません。対して EPS
ではこれはデフォルトになりません。さらに EPS では、形式の指定において境界枠を内容より拡大することができません。これは、EPS エクスポート時に
--export-area-page を使用した場合、ページの内容が境界枠より小さいと境界枠もそれに合わせて小さくなることを意味します。

=item B<-D>, B<--export-area-drawing>

PNG、PDF、PS、および EPS
エクスポートにおいて、エクスポートされる領域はページではなく、その描画部分、すなわち、ドキュメント内のすべてのオブジェクト (--export-id
を使用した場合はエクスポートされるオブジェクト)
全体の境界枠となります。このオプションを指定すると、エクスポートされたイメージにはマージンやクロッピングがなく、ドキュメントのすべての可視オブジェクトが含まれます。EPS
ではこれがデフォルトのエクスポート領域となり、--export-use-hints とともに使用することができます。

=item B<--export-area-snap>

PNG エクスポートにおいて、エクスポート領域を拡大方向に最も近い SVG ユーザー単位 (px) 値にスナップします。エクスポート解像度がデフォルトの
96dpi でグラフィックが最小のアンチエイリアスにピクセルスナップされた場合、エクスポートするいくつかのオブジェクトの境界枠 (--export-id
または --export-area-drawing 指定) がピクセルに揃えていない場合であっても、このスイッチで配置を維持できます。

=item B<-b> I<COLOR>, B<--export-background>=I<COLOR>

エクスポートした PNG の背景色になります。SVG がサポートする色指定文字列 ("#ff007f" や "rgb(255,0,128)" など)
が使用できます。これを指定しない場合、Inkscape のドキュメントの設定で指定された色 (sodipodi:namedview の
pagecolor= 属性) が使用されます。

=item B<-d> I<DPI>, B<--export-dpi>=I<DPI>

The resolution used for PNG export.  It is also used for fallback
rasterization of filtered objects when exporting to PS, EPS, or PDF (unless
you specify --export-ignore-filters to suppress rasterization). The default
is 96 dpi, which corresponds to 1 SVG user unit (px, also called "user
unit") exporting to 1 bitmap pixel.  This value overrides the DPI hint if
used with --export-use-hints.

=item B<-e> I<FILENAME>, B<--export-png>=I<FILENAME>

PNG エクスポート時のファイル名を指定します。同名のファイルが存在する場合、問い合わせなしに上書きされます。

=item B<-f> I<FILENAME>, B<--file>=I<FILENAME>

指定されたドキュメントを開きます。オプション文字 (-f) は省略できます。すなわち、オプション文字が与えられていない場合は -f
が指定され、パラメーターはすべてファイル名とみなされます。

=item B<-g>, B<--with-gui>

GUI の使用を試みます (Unix の場合、$DISPLAY が設定されていない場合でも X server を使用します)。

=item B<-h> I<HEIGHT>, B<--export-height>=I<HEIGHT>

生成するビットマップの高さ (ピクセル) になります。この値は --export-dpi 設定 (または --export-use-hints
を指定した場合の DPI ヒント) より優先されます。

=item B<-i> I<ID>, B<--export-id>=I<ID>

For PNG, PS, EPS, PDF and plain SVG export, the id attribute value of the
object that you want to export from the document; all other objects are not
exported.  By default the exported area is the bounding box of the object;
you can override this using --export-area (PNG only) or --export-area-page.

=item B<-j>, B<--export-id-only>

For PNG and plain SVG, only export the object whose id is given in
--export-id. All other objects are hidden and won't show in export even if
they overlay the exported object.  Without --export-id, this option is
ignored. For PDF export, this is the default, so this option has no effect.

=item B<-l>, B<--export-plain-svg>=I<FILENAME>

ドキュメントをプレーン SVG 形式にエクスポートしますsodipodi: あるいは inkscape: 名前空間や RDF
メタデータは破棄されます

=item B<-x>, B<--extension-directory>

Inkscape が使用するよう設定されている現在のエクステンションディレクトリの一覧を表示して終了しますこれは外部のエクステンションがオリジナルの
Inkscape インストール場所を取得するために使用されます

=item B<--verb-list>

Inkscape で利用できる全 VERB (内部コマンド) の一覧を ID 順で表示しますこの ID
はキーマップやメニューの定義で使用することができる他--verb コマンドラインオプションでも使用できます

=item B<--verb>=I<VERB-ID>, B<--select>=I<OBJECT-ID>

これら 2 つのオプションは同時に使用しコマンドラインから Inkscape
を操作できる基本的なスクリプト機能を提供しますこれらはコマンドライン上で必要であれば何度でも使用でき指定された各ドキュメント上で順番に実行されます

--verb コマンドは指定された VERB をメニューやボタンから呼び出した場合と同様に実行しますVERB
にダイアログがある場合はそれが表示されます使用できる VERB ID の一覧は --verb-list コマンドで確認できます

--select コマンドは指定された ID のオブジェクトを選択状態にします様々な VERB
はここで指定されたオブジェクトに対して実行されますすべての選択を解除するには --verb=EditDeselect
を使用します使用できるオブジェクト ID は読み込まれるドキュメントに依存します

=item B<-p> I<PRINTER>, B<--print>=I<PRINTER>

ドキュメントを `lpr -P PRINTER' で指定されたプリンターで印刷します。他に、`| COMMAND'
でさまざまなコマンドへリダイレクトし、`> FILENAME' で PostScript
出力でファイルに書き出します。使用するシェルに応じた引用符で括ることを忘れないでください。

例: inkscape --print='| ps2pdf - mydoc.pdf' mydoc.svg

=item B<-t>, B<--export-use-hints>

エクスポートしたオブジェクトに保存されているファイル名および DPI ヒントを使用します (--export-id 使用時のみ)。これらヒントは
Inkscape 内から選択範囲をエクスポートするときに自動的に設定されます。すなわち、例えば Inkscape を使用してドキュメント
document.svg からオブジェクト ID "path231" を /home/me/shape.png に解像度 300dpi
でエクスポートし、ドキュメントを保存すれば、そのシェイプを同じファイル名で同じ解像度で再度エクスポートする場合は、以下の指定だけで行えます。

inkscape -i path231 -t document.svg

--export-dpi、--export-width、あるいは --export-height をこのオプションと共に指定した場合は、DPI
ヒントは無視され、コマンドラインで指定された値が使用されます。--export-png
をこのオプションと共に使用した場合は、ファイル名ヒントは無視され、コマンドラインで指定されたファイル名が使用されます。

=item B<-w> I<WIDTH>, B<--export-width>=I<WIDTH>

生成されるビットマップの幅のピクセル数になります。この値は --export-dpi 指定 (--export-use-hints を使用した場合は
DPI ヒント) より優先されます。

=item B<-y> I<VALUE>, B<--export-background-opacity>=I<VALUE>

エクスポートした PNG の背景の透明度になります。指定できる値の範囲は 0.0 から 1.0 (0.0 が完全な透明、1.0
が完全な不透明)、あるいは 1 から 255 (255 が完全な不透明) のどちらかです。このオプションを指定せず -b
オプションも指定されなかった場合、 Inkscape 内のドキュメントの設定で指定された値 (sodipodi:namedview の
inkscape:pageopacity= 属性)が使用されます。このオプションを指定せずに -b オプションが指定された場合、255 (完全な不透明)
とみなされます。

=item B<-P> I<FILENAME>, B<--export-ps>=I<FILENAME>

ドキュメントを PostScript (PS) 形式にエクスポートします。PostScript
は透明度をサポートしていない点に留意してください。オリジナルの SVG
にあるいかなる透明なオブジェクトも自動的にラスタライズされます。使用しているフォントはサブセット化されて埋め込まれます。デフォルトのエクスポート領域はページになり、--export-area-drawing
で描画全体に指定できます。--export-id でエクスポートするオブジェクトを 1 つ指定でき
(その他はすべてエクスポートされません)、その場合はエクスポート領域はそのオブジェクトの境界枠になりますが、--export-area-page
でそのページに指定できます。

=item B<-E> I<FILENAME>, B<--export-eps>=I<FILENAME>

ドキュメントを Encapsulated PostScript (EPS) 形式にエクスポートします。PostScript
は透明度をサポートしていない点に留意してください。オリジナルの SVG
にあるいかなる透明オブジェクトも自動的にラスタライズされます。使用しているフォントはサブセット化されて埋め込まれます。デフォルトのエクスポート領域は描画全体になり、ページに指定することも出来ますが、その場合の制限事項については
--export-area-page を参照してください。--export-id でエクスポートするオブジェクトを 1 つ指定できます
(その他はすべてエクスポートされません)。

=item B<-A> I<FILENAME>, B<--export-pdf>=I<FILENAME>

ドキュメントを PDF 形式にエクスポートします。この形式ではオリジナル SVG
の透明度は保持されます。使用しているフォントはサブセット化され埋め込まれます。デフォルトのエクスポート領域はページになり、--export-area-drawing
で描画全体に指定できます。--export-id でエクスポートするオブジェクトを 1 つ指定でき
(その他はすべてエクスポートされません)、その場合はエクスポート領域はそのオブジェクトの境界枠になりますが、--export-area-page
でそのページに指定できます。"

=item B<--export-pdf-version>=I<PDF-VERSION>

Select the PDF version of the exported PDF file. This option basically
exposes the PDF version selector found in the PDF-export dialog of the
GUI. You must provide one of the versions from that combo-box,
e.g. "1.4". The default pdf export version is "1.4".

=item B<--export-latex>

(PS、EPS、および PDF エクスポート用) LaTeX ドキュメント用のイメージを作成し、イメージ内のテキストは LaTeX
によるタイプセットになります。PDF/PS/EPS 形式へのエクスポート時、このオプションはオリジナルの SVG を PDF/PS/EPS ファイル
(形式は --export-pdf などで指定) と LaTeX ファイルに分割します。テキストは PDF/PS/EPS
ファイルには出力されず、LaTeX ファイルに出力されます。この LaTeX ファイルには PDF/PS/EPS も含まれます。LaTex でこの
LaTeX ファイルを入力 (\input{image.tex}) すると、イメージと共に LaTeX
によってタイプセットされたテキストが表示されます。より詳しい情報は出力された実際の LaTeX ファイルを参照してください。また、GNUPlot の
`epslatex' 出力ターミナルも参照してください

=item B<-T>, B<--export-text-to-path>

該当する場合はテキストオブジェクトをパスに変換します (PSEPSPDFおよび SVG エクスポート用)

=item B<--export-ignore-filters>

ぼかしなどのフィルターが適用されたベクターオブジェクトをエクスポートするときフィルターを無視します (PSEPSおよび PDF
)デフォルトではフィルターが適用されているオブジェクトは --export-dpi で指定された解像度 (デフォルトは 96 dpi)
でラスタライズされその外見を維持します

=item B<-I>, B<--query-id>

サイズや座標を問い合わせたいオブジェクトの ID を指定します指定がない場合ページや viewBox ではなく描画全体
(ドキュメント内のすべてのオブジェクト) の情報を返します

=item B<-X>, B<--query-x>

描画全体あるいは --query-id が指定されている場合はそのオブジェクトの X 座標を問い合せます返される値の単位は px (SVG
ユーザー単位) です

=item B<-Y>, B<--query-y>

描画全体あるいは --query-id が指定されている場合はそのオブジェクトの Y 座標を問い合せます返される値の単位は px (SVG
ユーザー単位) です

=item B<-W>, B<--query-width>

描画全体あるいは --query-id が指定されている場合はそのオブジェクトの幅を問い合せます返される値の単位は px (SVG ユーザー単位)
です

=item B<-H>, B<--query-height>

描画全体あるいは --query-id が指定されている場合はそのオブジェクトの高さを問い合せます返される値の単位は px (SVG ユーザー単位)
です

=item B<-S>, B<--query-all>

SVG ドキュメント内のすべてのオブジェクトの定義されている IDX 座標Y 座標および高さをコンマで区切った一覧を出力します

=item B<--shell>

このオプションを指定するとInkscape は対話式のコマンドラインシェルモードで起動しますこのモードではプロンプトでコマンドを入力すると
Inkscape はそれらを実行しコマンドごとに新しく Inkscape
を起動する必要がありませんこのモードは主にスクリプト作成やサーバー用途で役立ちますここでなにか新しい機能が追加されるわけではありませんがくり返し
Inkscape を呼び出すコマンドラインでの作業 (エクスポートや変換など)
は直ちに実行されることでその結果が素早く得られメモリ消費も抑えられますシェルモードでも各コマンドは正しく記述されなければなりませんがプログラム名の
Inkscape の入力の必要ありません (: "file.svg --export-pdf=file.pdf")

=item B<--vacuum-defs>

SVG ファイル内の <lt>defs<gt> セクションから未使用のアイテムをすべて除去しますこのオプションが --export-plain-svg
とともに指定された場合エクスポートされるファイルに対してのみ作用しますこのオプションだけ指定された場合は指定されたファイルが修正されます

=item B<-z>, B<--without-gui>

GUI を使用せず (Unix では X server を使用しません)コンソールからのみファイルを処理しますこれは -p-e-lおよび
--vacuum-defs オプションでの使用を想定しています

=item B<--g-fatal-warnings>

この標準 GTK オプションは通常問題のないあらゆる警告でも Inkscape を中断します (デバッグ用)

=item B<--usage>

簡単なオプションの一覧を表示します

=back

=head1 設定

主たる構成設定ファイルは ~/.config/inkscape/preferences.xml にありますこの中には Inkscape
をカスタマイズする様々な設定情報 (そのほとんどは Inkscape の設定ダイアログにあります)
がありそのサブディレクトリには以下のようなカスタム情報を格納できます:

B<$HOME>/.config/inkscape/extensions/ - エクステンション エフェクト

B<$HOME>/.config/inkscape/icons/ - アイコン

B<$HOME>/.config/inkscape/keys/ - キーボードマップ

B<$HOME>/.config/inkscape/templates/ - 新規ファイルのテンプレート

=head1 返り値

このプログラムは正常に終了するとゼロを返し異常終了すると非ゼロを返します

様々なエラーあるいは警告メッセージが STDERR または STDOUT に出力されますこのプログラムが特定の SVG
において不規則な挙動を示す場合はこの出力を参照することで問題解決に役立ちます

=head1 

B<Inkscape>  GUI アプリケーションとして開発されていますがコマンドラインで SVG を処理するためにも使用できます

GUI  SVG ファイルを開く:

    inkscape filename.svg

SVG ファイルをコマンドラインから印刷する:

    inkscape filename.svg -p '| lpr'

SVG ファイルをデフォルトの解像度である 96dpi  PNG にエクスポートする (1 SVG ユーザー単位は 1
ビットマップピクセルに変換されます):

    inkscape filename.svg --export-png=filename.png

同様の処理で出力サイズを 600x400 ピクセルにする:

    inkscape filename.svg --export-png=filename.png -w600 -h400

同様の処理でページではなく描画全体 (すべてのオブジェクトの境界枠) をエクスポートする:

    inkscape filename.svg --export-png=filename.png --export-area-drawing

オブジェクト "text1555"  PNG にエクスポートする出力ファイル名および解像度はそのオブジェクトが最後に GUI
からエクスポートされた時の指定を利用する:

    inkscape filename.svg --export-id=text1555 --export-use-hints

同様の処理を解像度はデフォルトの 96dpiファイル名を指定およびエクスポート領域を拡大方向に最も近い SVG ユーザー単位 (px)
値にスナップして行う:

    inkscape filename.svg --export-id=text1555 --export-png=text.png --export-area-snap

Inkscape SVG ドキュメントをプレーン SVG へ変換する:

    inkscape filename1.svg --export-plain-svg=filename2.svg

SVG ドキュメントを EPS へ変換するすべてのテキストはパスへ変換する:

    inkscape filename.svg --export-eps=filename.eps --export-text-to-path

オブジェクトID "text1555" の幅を問い合わせる:

    inkscape filename.svg --query-width --query-id text1555

オブジェクト ID "text1555" の複製を作成しその複製を 90°回転しSVG に保存して終了する:

    inkscape filename.svg --select=path1555 --verb=EditDuplicate --verb=ObjectRotate90 --verb=FileSave --verb=FileClose



=head1 環境変数

B<DISPLAY> デフォルトのホストおよびディスプレイ番号を指定します

B<TMPDIR> 一時ファイル用ディレクトリのデフォルトパスを指定しますディレクトリは存在していなければなりません

B<INKSCAPE_PROFILE_DIR> to set the path of the directory to use for the user
profile.

=head1 テーマ

読み込むアイコンセットは B<$HOME>/.config/inkscape/icons/ 配下から参照され存在しない場合はシステムデフォルトの
B<$PREFIX>/share/inkscape/icons/icons.svg が読み込まれますアイコンはその名前で読み込まれ (:
I<fill_none.svg>)見つからないときに I<icons.svg>
から使用されますどのアイコンもどちらの場所からも見つからない場合はシステムデフォルトの場所にフォールバックします

必要なアイコンは SVG ファイルから SVG ID がアイコン名とマッチするものが読み込まれます (例えば "fill_none"
アイコンをファイルから読み込むときはI<fill_none.svg> それがなければ I<icons.svg> から SVG ID
"fill_none" の境界枠がアイコンとして描画されます)





=head1 その他

B<Inkscape> に関する公式の情報は http://www.inkscape.org/
にありますこのウェブサイトにはニュースドキュメントチュートリアル作例メーリングリスト書庫最新バージョンのプログラムバグおよび機能要望のデータベースフォーラムなどがあります

=head1 関連項目

potrace, cairo, rsvg(1), batik, ghostscript, pstoedit.

SVG 準拠テストスイート: http://www.w3.org/Graphics/SVG/Test/

SVG 検証: http://jiggles.w3.org/svgvalidator/

I<Scalable Vector Graphics (SVG) 1.1 Specification> I<W3C Recommendation 14
January 2003> L<http://www.w3.org/TR/SVG11/>

I<Scalable Vector Graphics (SVG) 1.2 Specification> I<W3C Working Draft 13
November 2003> L<http://www.w3.org/TR/SVG12/>

I<SVG 1.1/1.2/2.0 Requirements> I<W3C Working Draft 22 April 2002>
L<http://www.w3.org/TR/SVG2Reqs/>

I<Document Object Model (DOM): Level 2 Core> I<Arnaud Le Hors et al editors,
W3C> L<http://www.w3.org/TR/DOM-Level-2-Core/>



=head1 GUI 情報

Inkscape  GUI 操作について学ぶには、「ヘルプ>チュートリアル配下にあるチュートリアルを参照してください

Inkscape  SVG 以外にもほとんどのビットマップ形式 (PNGBMPJPGXPMGIF など)プレーンテキスト (Perl
が必要)PS および EPS (Ghostscript が必要)PDF および AI 形式 (AI バージョン 9.0 以降) をインポートできます
(ファイル>インポート)

Inkscape exports 32-bit PNG images (File > Export PNG Image) as well as AI,
PS, EPS, PDF, DXF, and several other formats via File > Save as.

Inkscape はグラフィックタブレットの筆圧および傾き検出に対応しておりカリグラフィツールなどでペンの幅角度および動きに利用できます

Inkscape はビットマップトレースエンジン Potrace (http://potrace.sf.net)  GUI
フロントエンドを具備しています

Inkscape は外部スクリプト (標準入力から標準出力へのフィルター)
を使用できそれらはエクステンションメニューに表示されますスクリプトはパラメーター設定のための GUI
ダイアログを持つことができコマンドラインを通して作用する選択オブジェクトの ID を取得することができますInkscape  Python
で書かれたエフェクトを各種取り揃えています

=head1 キーバインド

キーボードとマウスショートカットの完全なリストはdoc/keys.html ヘルプメニューのキーとマウスのリファレンスから参照できます

=head1 バグ

多くのバグが報告されていますウェブサイト (inkscape.org)
から報告されたものを参照し新しく発見した問題を報告してくださいお使いのバージョンのリリースノート内の Known Issues (既知の問題)
セクションも参照してください

=head1 著者

このコードベースは様々な形の貢献によって成り立っています以下のリストが完全でないことは確かなのですがこのアプリケーションが多くの方々に協力していただいていることを知るのに役立ちます

[% INCLUDE "AUTHORS" %]

This man page was put together by Bryce Harrington
E<lt>brycehar@bryceharrington.orgE<gt>.

=head1 沿革

後に Inkscape となるコードベースは 1999 GNOME イラストレーターアプリケーション Gill として Raph Leiven
によって製作が開始されましたGill の当初の目標は最終的に SVG のすべてをサポートすることでしたRaph
ストロークとフィル線のキャップ方式線の連結方式テキストなどを含む PostScript ベジエイメージングモデルを実装しましたRaph 
Gill のウェブページは http://www.levien.com/svg/ ですGill の開発は 2000
年には停滞したかあるいは停止したようです

次にこのコードベースは Lauris Kaplinski が中心となって非常に人気のあるプログラム Sodipodi
に引き継がれましたコードベースは数年の作業を経ていくつかの新機能の追加多言語サポートWindows その他の OS
への移植および依存関係の整理が行われ強力なイラストレーションプログラムになりました

2003 アクティブな Sodopodi 開発者であった Bryce HarringtonMenTaLguYNathan Hurstおよび
Ted Gould  4 人はコードベースにおける SVG
準拠やインターフェイスのルックアンドフィールに関しての異なる方向および参加者に開かれた開発体制をとることを目的として Inkscape
を立ち上げました

プロジェクトの初期にはコードの安定化と国際化に焦点がおかれ多くの作業が行われましたSodipodi
から受け継がれたオリジナルのレンダラーには数学的にまれですが所定の操作から外れたときに想定外のクラッシュを引き起こす数多くのケースが存在していましたこのレンダラーは完全ではありませんが格段に安定性に優れた
Livarot
に置き換えられましたプロジェクトはまたコードを頻繁にコミットしユーザーに開発中のプログラムのスナップショットを利用することを奨励する方針を採用しましたこれはバグを速やかに発見し修正の確認をユーザーが簡単に行えることに繋がりました結果Inkscape
リリースは一般に堅牢で信頼性があるという評価を得ました

同様にインターフェイスの国際化とローカライズに対する取り組みも行われ世界中からの貢献を得ることに役立ちました

Inkscape
はアイコンスプラッシュスクリーンウェブサイトアートなどを作成や共有するツールを提供することによってオープンソース全体の視覚的な魅力に有益な影響を及ぼしましたある意味ただのドローイングプログラムであるにもかかわらずInkscape
より多くの人々にオープンソースについての視覚的刺激を与える重要な役割を担っています

=head1 著作権およびライセンス

B<Copyright (C)> 1999-2015 by Authors.

B<Inkscape> はフリーソフトウェアですあなたは GPL の示す条件下においてこのプログラムを配布および/または変更できます



=for comment $Date$