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  • Author(s): Matthew Garrett
  • Date: 2003-06-05 11:10:04 UTC
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1
だいしょや
 
2
はじめ まして
 
3
これ は だいしょや と いう ぶんしょ さくせい そふとうえあ の がめん
 
4
ひょうじ です。
 
5
まず だいしょや を つかって `はじめ まして’ と かいて みましょう。
 
6
みぎ はし に ひらがな が ごじゅうおん じゅん に たて に ならんで います。
 
7
かせん は くうはく すぺーす を しめし ます。
 
8
やじるし を みぎ に よせる と もじ が がめん を よこぎり ながれ だし ます。
 
9
それぞれ の もじ は しかくい わく に はいって おり、 その わく を かくだい
 
10
する と あらた に ひらがな いっしき が あらわれ、その ひらがな の もじ
 
11
それぞれ の なか に また ひらがな いっしき が はいって いる、 と いう ぐあい
 
12
に、いれこ しき に つづき ます。
 
13
だいしょや の いちばん おもしろい とくちょう は、 ある もじ が
 
14
ぶんしょう ちゅう つぎ に でて くる かくりつ が たかけれ ば たかい ほど、
 
15
その もじ の しかく わく が おおきく ひょうじ され ながれ て くる、と いう
 
16
ところ に あり ます。
 
17
かくりつ は その じてん まで に さくせい された ぶんしょ から けいさん され
 
18
ます。
 
19
つぎ に でて くる かくりつ の たかい もじ は おおきい わく で ながれ て くる
 
20
ので、 たいてい の ばあい、 つぎ から つぎ へ と らく に もじ が ひろえる
 
21
こと に なります。
 
22
それ どころ か、 たんご の かしら いち に もじ を かく と、 その あと は
 
23
そふとうえあ が さとって じどう てき に たんご ぜんたい を しあげ て ながし
 
24
て くる こと も めずらしく あり ません。
 
25
やじるし は みぎ に よせれ ば よせる ほど もじ の ながれ が はやく なり、
 
26
ひだり に もどせ ば おそく なり ます。
 
27
もじ を ひろう に は やじるし を じょうげ させ ながれ て くる ところ を
 
28
まちぶせ すれ ば よい の です。
 
29
ちょっと じどうしゃ の うんてん に にて います ね。
 
30
おのぞみ の もじ が みえない ばあい は、 ごじゅうおん じゅん で その もじ が
 
31
ある べき かしょ に やじるし を もって いって ください。
 
32
じき に ひょうじ が あらわれる はず です。
 
33
この じっけん は だいしょやの つかいかた が よく わかる よう に わざ と
 
34
ゆっくり に して あり ます。
 
35
すこし れんしゅう なされ ば、 すらすら と かける よう に なる でしょう。
 
36
つかい やすく、 つかい たのしい そふとうえあ だいしょや。
 
37
ぜひ いちど お ためし ください。
 
38
けものは、からだじゅうに けが
 
39
はえて いる どうぶつのことです。
 
40
きつねも けものの なかまです。
 
41
けものは あかちゃんで うまれて、
 
42
おちちを のんで そだちます。
 
43
さむい ところに  すむ  けものには
 
44
けが  いっぱい はえています。
 
45
けは おーばーのように あたたかです。
 
46
あつい ところでは、
 
47
けは  みじかく
 
48
うすく  はえます。
 
49
いちねんに  いちど、
 
50
さむく  なる  まえに、
 
51
みじかいけと
 
52
ながい  けが
 
53
はえかわります。
 
54
けものは おとなに なると
 
55
じぶんで たべものを とります。
 
56
けものには、ほかの けものの にくを
 
57
たべる けものや、くさや きを たべる
 
58
けものなどが います。
 
59
きのうえで  くらす  りすの  おかあさんは、
 
60
かたい  きのみ  ばかり  たべています。
 
61
でも、やっぱり  おいしい  おちちで
 
62
あかちゃんを  そだてます。
 
63
このように、 けものは、 なにを  たべても、
 
64
おかあさんからは  おいしい  おちちが
 
65
でて、 あかちゃんが  そだつのです。
 
66
けものは たべものの あるところなら
 
67
せかいじゅうに すんでいます。
 
68
しまうまは あふりかの
 
69
ひろい そうげんにいて、
 
70
じめんに はえた くさを たべて
 
71
くらす けものです。
 
72
てきが きたとき、はしって にげるために、
 
73
ながい  すまーとな あしを もっています。
 
74
さいも くさを たべる けものです。
 
75
でも、あまり はしるのが
 
76
とくいでは ありません。
 
77
だって、こんなに おもくて おおきな
 
78
からだですから。
 
79
てきが きても にげません。
 
80
からだごと ぶつかっていきます。
 
81
ぞうは さいよりも からだが おおきくて
 
82
おもい けものです。
 
83
からだが おおきいから すぐ
 
84
おなかが へります。
 
85
いつも たべていなければ たいへん。
 
86
じめんの くさだけでは たりません。
 
87
からだを あまり うごかさずに、
 
88
ながい はなを つかって、
 
89
まわりの きのはや えだまで たべます。
 
90
ぞうの  はなが もしも みじかくて、
 
91
じめんの くさしか たべられないとしたら、
 
92
ぞうは おなかが ぺこぺこになって
 
93
しんでしまうでしょう。
 
94
きりんは せの たかい けものです。
 
95
ほんを よこにして みてください。
 
96
たかい きの、たかい ところの
 
97
はっぱは とても やわらか。
 
98
それが きりんの だいこうぶつ。
 
99
くびを のばして たべているうちに、
 
100
いつのまにか きりんの くびは
 
101
こんなに ながーくなって しまいました。
 
102
くさや きのはを たべる けものたちは、
 
103
いつも くちを もぐもぐもぐ。
 
104
でも、きのかげで  ぐーぐー
 
105
ひるねを している けものがいます。
 
106
らいおんです。
 
107
おなかが へると うおー。
 
108
はしって にげる すまーとがたの
 
109
けものたち。
 
110
 らいおんは はさみうちにしたり、
 
111
おいかけたりして つかまえます。
 
112
 でも、しまうまやきりんは あしが
 
113
はやいし、ぞうや さいは こわい。
 
114
らいおんも、たべものを とるのに
 
115
たいへんなんですよ。
 
116
こわいけど
 
117
けものを たべる けものが
 
118
いないと たいへんです。
 
119
くさや きや はっぱを たべる けものが
 
120
どんどん  ふえて
 
121
たべる くさや きがなくなって、
 
122
みんな うえて しんでしまいます。
 
123
だから...... けものを たべる けものを
 
124
きらわないでくださいね。
 
125
はしっても おそい。
 
126
からだは おおきく ない
 
127
がんじょうでも ない。
 
128
そんな けものも います。
 
129
やまあらし......。
 
130
でも けが はりに かわって
 
131
てきが たべようとすると
 
132
さしてしまいます。
 
133
よわいようで つよい つよい
 
134
かわった けものです。
 
135
うみには  たべものが  いっぱいです。
 
136
その  うみに  はいっていって、
 
137
うみで  くらしている  けものが、くじらです。
 
138
さかなのように  およいでいるうちに
 
139
さかなのような  からだに  なってしまいました。
 
140
けも すっかり なくなって  つるつるです。
 
141
でも ひふが 30せんちめーとるもあって
 
142
さむく ありません。
 
143
けものは、じめんの なかにまで いて
 
144
くらして います。
 
145
みみずや こんちゅうの こどもを
 
146
たべて います。
 
147
からだの かたちは じめんの なかで
 
148
くらしやすいように なって います。
 
149
とりのように
 
150
そらを とぶ けものは、こうもりです。
 
151
よる たくさん とぶ こんちゅうを
 
152
たべたくて、
 
153
こんな からだに なりました。
 
154
だって、ひるまは とりが いますし、
 
155
こうもりを たべる けものも
 
156
たくさん いますから。
 
157
かんがるーの あかちゃんは、
 
158
ほかの けものの あかちゃんのように
 
159
じょうぶでなく、まだ
 
160
よわいままで うまれます。
 
161
かんがるーは、しばらく
 
162
おかあさんの ふくろの なかで
 
163
おちちを のんで おおきくなる
 
164
かわった けものです。
 
165
とても りこうな けものが います。
 
166
るいじんえんです。
 
167
だいすきな くだものを とるのに
 
168
ぼうきれを つかうことが あります。
 
169
からだは さるよりも
 
170
ひとに にて います。
 
171
ひとも けものなんです。
 
172
そうでしょう。
 
173
けが  あります。
 
174
おちちで そだちます。
 
175
ただ、
 
176
けものの なかで
 
177
いちばん りこうな けものです。
 
178
くらしやすいように くふうしたり、
 
179
たべものを つくりだしたり、
 
180
ふやしたり
 
181
たのしく くらせるように かんがえる
 
182
けものです。
 
183
からだに けが はえて いて
 
184
けものなのに、まるで とりの
 
185
ような どうぶつです。
 
186
でも、あかちゃんは
 
187
おちちで そだちます。
 
188
"01.SJS", 1: 
 
189
けものは、からだじゅうに けが
 
190
はえて いる どうぶつのことです。
 
191
きつねも けものの なかまです。
 
192
けものは あかちゃんで うまれて、
 
193
おちちを のんで そだちます。
 
194
さむい ところに  すむ  けものには
 
195
けが  いっぱい はえています。
 
196
けは おーばーのよう
 
 
b'\xe3\x81\xa8\xe3\x82\x8a\xe3\x81\xa8\xe3\x81\xaf\xe3\x80\x81\xe3\x81\xa4\xe3\x81\xb0\xe3\x81\x95\xe3\x82\x92  \xe3\x82\x82\xe3\x81\xa3\xe3\x81\xa6\xe3\x81\x84\xe3\x81\xa6  \xe3\x81\x9d\xe3\x82\x89\xe3\x82\x92'
 
197
とべる  どうぶつのことです。
 
198
とりの  からだは、とても  かるい  うもう
 
199
と  いうもので  つつまれて  います。
 
200
とりは、つばさを  はばたいて  そらを と
 
201
び、たべものを  さがします。
 
202
とりは、とんで たべものを とらなければ な
 
203
りません。
 
204
おかあさんとりが、にんげんのように おなかの
 
205
なかで あかちゃんを そだてるとしたら、おか
 
206
あさんどりは おもくて そらを とべません。
 
207
だから、ひとめに つかない ところに すを
 
208
つくって たまごを うみ、あたためて ひなが
 
209
かえるのを まちます。
 
210
たまごから かえった ひなは、やがて うもうが は
 
211
えて、すから でるように なります。
 
212
でも、まだ とべません。
 
213
おかあさんの とぶのを みたり、えさを もらったり
 
214
して いるうちに とべるように なります。
 
215
とりは たべるものに よって、か
 
216
らだの かたちが ちがいます。
 
217
とんでいる こんちゅうを たべる
 
218
つばめは、とても はやく とばな
 
219
ければ なりません。
 
220
いつのまにか じぇっときのような
 
221
りゅうせんけいに なりました。
 
222
そとうみの さかなを たべる あほうどりは、ながい
 
223
つばさを もって います。
 
224
ながい つばさの おかげで、あほうどりは はばたかず
 
225
に うみの うえを すべるように とんで いられます。
 
226
さかなを みつけると とびながら くちばしで つかみ
 
227
ます。
 
228
つばさが おおきくて ながい わ
 
229
しは、おおぞらを ゆっくり まわ
 
230
りながら、えものを さがします。
 
231
みつけると、きゅうこうかして つ
 
232
かまえます。
 
233
わしは、ちいさな けものを たべ
 
234
る とりです。
 
235
はなの みつが だいすきな とりは はちどりです。
 
236
はちどりの つばさは くるくる まわります。だから へりこ
 
237
ぷたーのように くうちゅうで おなじところに いられます。
 
238
はなの みつを すうのに べんりです。
 
239
はちどりは せかいで いちばん ちいさな とりです。
 
240
とりの せんぞは、とかげの なかまです。
 
241
とても はやく はしれる どうぶつでした。
 
242
こわい てきが いっぱい いたので、すば
 
243
やく うごかなければ なりませんでした。
 
244
きの うえを とびまわって いるうちに、
 
245
わきの したの うろこが だんだん ふえ
 
246
て のびはじめました。
 
247
そういった どうぶつの なかから、とぶの
 
248
に もっと つごうの よい なかまが あ
 
249
らわれました。
 
250
うろこは のびて ほそながい かるい う
 
251
もうに かわって います。
 
252
ほとんど いまの とりの すがたをして
 
253
いましたが、はばたいて とびあがることが
 
254
できないので きの うえから おりるだけ
 
255
でした。
 
256
いま、とんでいる とりは みな
 
257
はばたいて とびあがれます。
 
258
まえあしが つばさに かわって
 
259
しまい、むねの つよい きんに
 
260
くを つかって はばたくことが
 
261
できるからです。
 
262
きよくあじさしは とりの なかで いちばん はやく、とおくまで
 
263
やすまずに とべます。つばめよりも もっと りゅうせんけいで、
 
264
だんがんのように とびます。
 
265
ほっきょくに すんで いますが、ふゆに たべものが なくなると、
 
266
なんきょくまで とんで いきます。
 
267
きじは からだが おもいので ひつような とき
 
268
いがいは とびません。
 
269
じめんの うえに いる むしや、くさの みを た
 
270
べて います。
 
271
きじの  あしは がんじょうで じめんを あるくの
 
272
に べんりです。
 
273
よるに なると はやしの なかで ちいさな けものたち
 
274
が えさを さがしに でかけます。
 
275
ふくろうは その けものたちを おそう とりです。
 
276
ふくろうは めで みるだけで なく、かすかな
 
277
おとを ききわけて、やわらかな つばさを は
 
278
ばたいて えものに おそいかかります。
 
279
きの なかには きくいむしが たくさん います。
 
280
その むしを たべたくて、こんな くちばしと
 
281
あしを もつように なりました。
 
282
 
 
283
こん こん こん。
 
284
 
 
285
きから きへ むしを さがして、
 
286
 
 
287
こん こん こん。
 
288
くさを たべる だちょうは、からだが
 
289
おもいので、そらを とぶより はしった
 
290
ほうが はやい、はやい。
 
291
いつも はしっているうちに、つかわない
 
292
つばさは ちいさくなって しまいました。
 
293
ぺんぎんは とぶことより
 
294
およぐのが とくいです。
 
295
みずの なかの さかなを
 
296
つかまえて います。
 
297
つばさは さかなの ひれ
 
298
のように なりました。
 
299
あびは、ぺんぎんと おなじように、みずの
 
300
なかを もぐるのが とくいです。
 
301
でも、あんまり もぐってばかり いたので、
 
302
あるくことが できなく なりました。
 
303
さかなのように およぐとりです。
 
304
しらさぎは さかなが だいすきですが、もぐれない
 
305
ので、みずの なかを あるいて、くちばしで つか
 
306
みます。
 
307
あしは ながくなって あるき やすくなり、くちば
 
308
しは さかなを とらえやすく なりました。
 
309
かもは みずの なかに はえて いる みずくさや、もが
 
310
だいすきです。
 
311
もぐれないので さかだちして、おしりは みずの そと。
 
312
くちばしは ひらたくて みずくさを とるのに べんりです。
 
313
とりは ほかの どうぶつと ちがって、たべもの
 
314
を もとめて、うみを こえる たびを します。
 
315
きせつの かわりめに そらを ごらんなさい。
 
316
れつを くんで とんで いく とりを、みること
 
317
ができるでしょう。
 
318
あじは  ひろい  うみを  およいで
 
319
くらす  さかなです。
 
320
あじは、なんぜんまんこの  たまごを
 
321
ひろい  うみの  なかに  うんで、う
 
322
みっぱなしに  します。
 
323
にんげんは、ふつうは  あかちゃんを
 
324
ひとり   うんで   たいせつに  そだて
 
325
ます。 とりも 1ねんに 10こから
 
326
20この  たまごを  うむだけです。
 
327
どうして  さかなは  こんなに  たく
 
328
さんの  たまごを  うむのでしょう。
 
329
うみの  なかは  さかなが  たくさん  います。
 
330
あじの  たまごは、どんどん  ためられて  しまいます。
 
331
あじは  ひろい  うみを  およいで  くらす  さかなです。
 
332
だから、ひとつの  きまった  ところで  たまごを  まもっ
 
333
たり、せわを  したり  できません。
 
334
そのために、いくら  たべられても  こぼれて  いきのこる
 
335
たまごが  あるように  たくさん   たくさん  うむのです。
 
336
さかなには、ひろい  うみを  およぎ
 
337
まわらない  さかなも  います。
 
338
いけや  ぬまに  すむ  ふなも  そうです。
 
339
ふなの  たまごは  うみおとされると
 
340
すぐ  みずくさに  つきます。
 
341
ほかの  さかなに  たべられないので、
 
342
たまごの  ほとんどが  かえって  お
 
343
おきくなります。
 
344
いえを  つくって  たまごを  まもる  さか
 
345
なも  います。
 
346
いけや  かわらに  いる  とげうおです。
 
347
おすが  くさを  はこんで  まるい  すを
 
348
つくり、めすを  つれてきて  すの  なかで
 
349
たまごを  うませます。
 
350
めすが  たまごを  うむ  あいだ、おすは
 
351
てきが  こないように  みはりを  します。
 
352
かいは  いきを  するときに  くだを  だします。
 
353
かわや  ぬまに  いる  ばらたなごの  めすは、その  かいの
 
354
くだの  なかに、たまごを  うむための  ほそい  くだを   い
 
355
れて、すばやく  たまごを  うみつけます。
 
356
かたい  かいの  からだの  なかに  たまごを  うめば  もう
 
357
あんしんです。
 
358
おおきな  うぐいが  きても  へいきです。
 
359
うみで  くらす  さけは  たまごを  あん
 
360
ぜんに  そだてるために、 うみから  かわ
 
361
を  のぼって、 てきの  すくない  みずの
 
362
すんだ  ばしょに  たまごを うみます。
 
363
おで  みずそこに  あなを ほって  めす
 
364
が  たまごを  うむと、 おすが  しろい 
 
365
えきを  かけます。
 
366
そして  また  じゃりを  かぶせて  わか
 
367
らないように  します。
 
368
たまごが  かえると  じゃりの  あいだか
 
369
ら  あかちゃんが  でます。
 
370
めすが  うんだ  たまごに、 おすが  しろい  えきを  かけます。
 
371
そして  しばらくすると、 たまごから  あかちゃんが  うまれます。
 
372
たまごの  きみは、 まだ  じぶんで  たべものを  とれない  あか
 
373
ちゃんの  だいじな  えいようです。
 
374
さかなの  こどもは  じぶんで  たべものを  たべられるように
 
375
なると、 みずの  なかの  ひとの  めには  みえない  ちいさな
 
376
くさや  どうぶつを  たべます。
 
377
このような、 みずに  ただよっている  ちいさな  いきものを、
 
378
ぷらんくとんと  いいます。
 
379
こどもは  くちを  ぱくぱくして、 みずと  いっしょに  ぷらん
 
380
くとんを のみこみます。
 
381
まだ、 じぶんで  およいで  たべものを  さがせないので、 こう
 
382
して  くちの  なかに  はいって  くる  ものを  たべて  おお
 
383
きく  なります。
 
384
さかなの  こどもたちは  まだ  およげないので、 なみに
 
385
ながされながら  くらします。
 
386
なかには  かいや  えびや  かにの  こどもたちもいます。
 
387
このように、 うみの  ひょうめんを  ただよって  いる
 
388
ちいさな  こどもたちを  ねらう  さかなが  います。
 
389
いわしが  そうです。ほそながい  からだを  くねらせて
 
390
すばやく  こどもたちを  たべてしまいます。
 
391
いわしは  おなかが  いっぱいに  なります。
 
392
でも、 その  いわしも  あんしんは  していられません。
 
393
もっと  おおきな  とびうおが  たべてしまうからです。
 
394
そして、 とびうおも  かつおに、 かつおは  まぐろに、
 
395
その  まぐろは  さめに、 たべられて  しまいます。
 
396
さめは  にんげんに  ころされたりして  しぬと、 ばら
 
397
ばらに  なって、その  めに  みえない  にくは、ぷら
 
398
んくとんの  たべものに  なります。
 
399
うみの  なかには、こうして  たべたり  たべられたり
 
400
して、ひとつの  わが  できて  います。
 
401
くろまぐろは、とびうおや  いわしを  おって、ひろい
 
402
たいへいようを  ぐるぐる  およいで  たびを  します。
 
403
きたから  みなみまで  いく  さかなも  います。
 
404
じぶんの  いちばん  くらしやすい  おんどの  みずの
 
405
ところを  たべものを  さがして  およぎ  つづけます。
 
406
ひろい  うみを  およいで  くらす
 
407
さかなの  こどもには  てきが  い
 
408
っぱい  います。
 
409
あまり  およがないで  くらす  で
 
410
ぃすかすの  おかあさんは、じぶん
 
411
の  からだに  こどもを  くっつけ
 
412
て  おもりを  します。
 
413
そら、てきが  きたよ、おとうさんの
 
414
くちの  なかに  おはいり。
 
415
てぃらぴあの  こどもたちは、いっせ
 
416
いに、くちの  なかに  はいります。
 
417
おおきくなるまで  おとうさんが  ま
 
418
もって  くれます。
 
419
うみたなごと いう さかなは  でぃ
 
420
すかすや  てぃらぴあより  もっと
 
421
あんぜんに  こどもを  うみます。
 
422
うみたなごの  おかあさんは、おなか
 
423
の  なかで  たまごを  かえすのです。
 
424
たまごから  かえった  あかちゃんは
 
425
すこし  おおきく  なってから  はじ
 
426
めて  そとに  うみだされます。
 
427
にんげんみたいですね。
 
428
めを  ほそめて  みてごらんなさい。
 
429
おおきな  さかなに  おわれて  さばが  にげて  います。
 
430
でも、よく  みると、おおきな  さかなに  みえたのは
 
431
ちいさな  いわしの  たいぐんでした。
 
432
おとなになっても  ちいさな  よわい  さかなは  むれを
 
433
つくって  くらします。
 
434
たべものを  みつけやすいし、てきを  こうして  おどか
 
435
すことも  できるからです。
 
436
まぐろに  おいかけられた
 
437
とびうおは  ばさっと む
 
438
なびれを  ひろげて  とり
 
439
のように  なみの  うえを
 
440
とんで  にげます。
 
441
はやく  およいでいるうち
 
442
に  だんだん  むなびれが
 
443
のびて  きて  とう  とう
 
444
とべるように  なりました。
 
445
うみの  そこの  すなの  うえに  かれいが  います。
 
446
てきが  くると  すなの  うえに  からだを  よこに
 
447
して  かくれます。こうして  いつも  からだを よ
 
448
こにして  いたので、こんな  からだに  なりました。
 
449
てきも  かれいに  きが  つかないし、おいしい え
 
450
びも  きが  つきません。
 
451
そばに  くると、ぱくりと  たべてしまいます。
 
452
うみの  そこにある  かいそうの
 
453
もりに  へこあゆとたつのおと
 
454
しごが  すんで  います。
 
455
かいそうと いっしょに  ゆら
 
456
ゆらと ゆれて  います。
 
457
これでは  てきも  きが  つきま
 
458
せん。その  あいだに  せっせと
 
459
たべものを  さがします。
 
460
からだの  かたちは  すこし  か
 
461
わっていますが、ひれも  あって
 
462
りっぱに  さかなの  なかまです。
 
463
ひかりが とどかない  うみの  そこにも  さかなが  すんで  います。
 
464
でも、ふかい  うみの  そこでは  たべものは  すこししか  ありません。
 
465
だから、さかなたちは  たべものを  とりやすいように、ふしぎな  すがたに
 
466
からだを  かえて、いっしょうけんめい  えさを  さがして  います。
 
467
にんげんは  みずの  なかでは  いきが
 
468
できないのに、どうして  さかなは  いき
 
469
て  いられるのかしら。
 
470
それは  えらが  ある  おかげです。
 
471
さかなの からだを  よく  みてください。
 
472
やつめうなぎは、さかなの 
 
473
なかで  いちばん  おおむ
 
474
かしから  おなじ  すがた
 
475
で  くらしてきた  さかな
 
476
です。
 
477
あごが  ないので  ものを
 
478
たべられません。
 
479
そこで、ほかの  さかなに
 
480
すいついて、ちを  すって
 
481
くらして  いる  こわい
 
482
さかなです。
 
483
はいぎょは  みずが  なくても
 
484
へいきです。くうきを  すったり
 
485
はいたり  できるからです。
 
486
まちから  とおく  はなれた、ある  おかの
 
487
うえに、ぞうきばやしが  ありました。
 
488
その  なかに、おおきな  くりの  きが  1
 
489
ぽん  ありました。
 
490
おおきな  くりの  きは、6がつの  あかる
 
491
い  たいようの  ひざしを  うけて、やわら
 
492
かな  はを  のび  のびと  ひろげて  たっ
 
493
て  いました。
 
494
くりの  きは  はなを  さか
 
495
せて  いました。
 
496
でも、くりの  はなは、ばら
 
497
のような  はなやかな  はな
 
498
では  ありません。
 
499
ふさのように  なった、しろ
 
500
っぽい はなで、とても  よ
 
501
い  かおりが  します。
 
502
とりが  やってきました。
 
503
くりの  きの  はには  こんち
 
504
ゅうが  たくさん  います。
 
505
はを  たべたり、はの  しるを
 
506
すったり  して  います。
 
507
とりは  この  こんちゅうを
 
508
とりに  やってきます。
 
509
こんちゅうたちは、ほとんどが
 
510
まだ  ようちゅうです。
 
511
ようちゅうは  やわらかいので、
 
512
とりの  ひなの  ごちそうに
 
513
ちょうど  よいのです。
 
514
ようちゅうの  なかには、とり
 
515
に  たべられないように  くふ
 
516
うした  くらしかたを  して
 
517
いる  ものも  います。
 
518
ほとんどの  こんちゅうは  おやに
 
519
なると、りっぱな  はねが  はえます。
 
520
これは、そらを  とんで  きれいな
 
521
およめさんや、つよい  おむこさんを
 
522
さがして、けっこん  する  ためです。
 
523
ふつう、めすや  おすを  ひきつける
 
524
ために、からだには  うつくしい  も
 
525
ようが  あります。
 
526
がの  くすさんも  うつくしい  はね
 
527
を  もった  おやに  なりました。
 
528
かおりの  よい、くりの  はなには  たくさん
 
529
の  こんちゅうの  おやが  やって  きて、み
 
530
つを  すったり、かふんを  たべたり  します。
 
531
くりは  こんちゅうたちに  みつを  あげる
 
532
かわりに、たいせつな  しごとを  して  もら
 
533
います。
 
534
その  たいせつな  しごとと いうのは、
 
535
おばなの  かふんを  めばなに  はこん
 
536
であげる  ことです。
 
537
こんちゅうの  からだに  ついて  きた
 
538
おばなの  かふんは、めばなに  つきま
 
539
す。そして  その  かふんが、めばなの
 
540
なかに  はいって いくと、たねが  で
 
541
きるのです。
 
542
かふんが  めばなの  あたまに  つくと
 
543
ながい  くだが  のびて、かふんの  な
 
544
かの  ものが、めばなの  おく  ふかく
 
545
に  はいって  いっしょに  なります。
 
546
そうすると、そこが  たねに  なって
 
547
だん  だん  おおきく  なるのです。
 
548
くりの  きには、かわった  こんちゅうも
 
549
すんで  います。
 
550
おとしぶみという  こんちゅうも  そうです。
 
551
おとしぶみは、はを  まるめて  その  なか
 
552
に  たまごを  うんで、それを  じめんに
 
553
おとす  かわった  そだてかたを  します。
 
554
こどもが、とりや  おおきな  こんちゅうに
 
555
たべられないための  くふうです。
 
556
ななふしは  はねの  ない  こんちゅうです。
 
557
てきに  たべられないように、かわった  か
 
558
らだを  して  います。
 
559
きの  えだを  のそり  のそり、
 
560
てきが  くると  じっと  うごきません。
 
561
まるで  きの  えだ  そっくりに  みえるの
 
562
で、てきも  みのがして  しまいます。
 
563
やがて  なつが  きました。
 
564
くりの  はは、もう  やわらかな
 
565
みどりでは  ありません。
 
566
こい、たくましい  みどりに  そ
 
567
だって  います。
 
568
なつは  こんちゅうたちの  せか
 
569
いです。
 
570
なつの  くりの  きは  どんな
 
571
ぐあいでしょう。
 
572
なつに  なって  まず  やって
 
573
くるのが  せみです。
 
574
せみは  くりの  みきの  しる
 
575
を  すったり、たまごを  うみ
 
576
つけたり  します。
 
577
また、しろすじかみきりや  ぼ
 
578
くとうがも  やってきて、くり
 
579
の きの  みきに  たまごを
 
580
うみつけます。
 
581
まなつに  なりました。
 
582
しろすじかみきりや  ぼくとうがの  こどもが、くりの  きの  な
 
583
かで  だん  だん  おおきく  なります。すると、その  こどもの
 
584
とおりみちから  あまい  しるが、きの  そとへ  にじみでて  き
 
585
ます。おさけのような  おいしい  しるです。
 
586
かぶとむしが  その  おいしい  しるを、ひげで  かぎつけて、や
 
587
ってきました。ほかの  こんちゅうも  きました。でも、つよい
 
588
ものから  じゅんばんに  おいしい  ところを  とって  いきます。
 
589
えいっ。
 
590
みごとに  かみきりむしに
 
591
はりが  ささって、もんお
 
592
ながばちの  たまごが  か
 
593
みきりむしの  こどもに
 
594
うみつけられました。
 
595
この  はちの  こどもは、
 
596
かみきりむしの  こどもの
 
597
からだの  なかで  そだつ
 
598
のです。
 
599
たべものは  あるし、てき
 
600
も  いないので、おかあさ
 
601
んは  あんしんです。
 
602
くりの  きの  えだに  たくさんの  あぶらむしが  います。
 
603
あまくて  おいしい  くりの  きの  しるを  のんで  います。
 
604
あまり  のみすぎて、おいしい  しるは  あまってしまい、あぶら
 
605
むしの  おしりから  ぽとん  ぽとんと  でて  きます。
 
606
それを  ありが  のみます。
 
607
てきの  てんとうむしが  きて、あぶらむしを  たべようと  する
 
608
と、ありが  ふせいで  くれます。
 
609
いきて  いる  こんちゅうだけを  たべて  くらす  こんちゅう
 
610
が  います。おおかまきりです。まえあしが  かまのように  な
 
611
って  いて、これで  こんちゅう
 
612
を  はさんで  つかまえます。
 
613
ぎんやんまが  かを  おいかけて
 
614
います。
 
615
くりの  きの  えだの、またの
 
616
ところに  あまみずが  たまって、
 
617
そこで  うまれた  やぶかです。
 
618
でも、もう  おわりです。
 
619
とんぼの  おおきな  めに  みつ
 
620
けられたら  たすかりません。
 
621
ぎんやんまも、いきて  いる  こ
 
622
んちゅうを  たべる、こんちゅう
 
623
です。
 
624
そろそろ  あきがぜが  ふいて  くる  なつの  おわりです。
 
625
ころぎすは、くりの  はを  よせあつめて  うちを  つくって
 
626
はいって  います。ひるまは  うごきません。
 
627
かまきりや  やんま、それに  とりも  こわいからです。
 
628
その  かわり、よる  あるきまわって、けむしを  たべます。
 
629
おおきく  なった  くりの  みに、ちいさな
 
630
ぞうむしが  やってきました。
 
631
ながい  ながい  くちが  ぞうの  はなのよ
 
632
うです。
 
633
くりの  みに  やってきた  ぞうむしは、く
 
634
ちで  くりの  みに  あなを  あけると、は
 
635
んたいを  むいて、おしりを  つきだします。
 
636
そして、くりの  なかに  たまごを  うみつ
 
637
けるのです。
 
638
ここにも、たまごを  まもろうと、いっしょ
 
639
うけんめいの  おかあさんが  います。
 
640
あきが  きました。
 
641
つめたい  あきがぜが  ふき  はじめ、とお
 
642
い  しべりあから  かもが  やってきました。
 
643
この  ころに  なると、やまも  のも、はや
 
644
しも、この  ぞうきばやしも、きいろく、そ
 
645
して  あかく  そまって  いきます。
 
646
くりの  きも  きいろく  なりました。
 
647
くろく  なった  くりの  みは、どんどん
 
648
おちて  いきます。
 
649
あきは  ふかく  なりました。
 
650
くりの  はも  すっかり  おちて、あとは
 
651
ふゆが  くるのを  まつばかりです。
 
652
こんちゅうたちも  みんな  すがたを  けし
 
653
ました。
 
654
あかたてはが  よた  よた  とんで  います。
 
655
こうろぎが  ころ  ころと  さびしげに  な
 
656
いて  います。
 
657
くりと  いっしょに  どんぐりが  たくさん
 
658
じめんに  おちて  います。
 
659
ふゆが  きました。
 
660
ゆきも  ふりはじめました。
 
661
きびしい  ふゆの  あいだ、
 
662
こんちゅうたちは  どこで
 
663
なにを  して、すごして
 
664
いるのでしょう。
 
665
きの  あいだや  かれはの  したを  よく  みてください。
 
666
こんちゅうの  おやたちは、いのちを  たまごや  ようちゅ
 
667
うや  さなぎに  うけつがせて  しんで  いきました。
 
668
いきて  いる  こんちゅうは、かれきの  あいだで、さむい
 
669
ふゆを  すごします。
 
670
あたたかな  はるが  くるのを  じっと  まって  います。
 
671
まちから  とおく  はなれた、ある  おかの
 
672
うえに、ぞうきばやしが  ありました。
 
673
その  なかに、おおきな  くりの  きが  1
 
674
ぽん  ありました。
 
675
おおきな  くりの  きは、6がつの  あかる
 
676
い  たいようの  ひざしを  うけて、やわら
 
677
かな  はを  のび  のびと  ひろげて 
 
 
b'\xe3\x81\xbe\xe3\x81\xa1\xe3\x81\x8b\xe3\x82\x89 \xe3\x81\xa8\xe3\x81\x8a\xe3\x81\x8f \xe3\x81\xaf\xe3\x81\xaa\xe3\x82\x8c\xe3\x81\x9f \xe3\x82\x84\xe3\x81\xbe\xe3\x81\xae \xe3\x81\xaa\xe3\x81\x8b\xe3\x81\xab'
 
678
ひろい はたけが ありました。
 
679
おひゃくしょうさんが まいにち せっせと
 
680
せわを して いましたから、さくもつが
 
681
いきいきと みのって いました。
 
682
ところが ある ひ、おひゃくしょうさんは はたけ
 
683
いっぱいの やさいを ぬいて、とらっくに つんで、
 
684
もって いってしまいました。
 
685
そして、そのまま にどと はたけに きませんでした。
 
686
おひゃくしょうさんは まちへ ひっこしてしまったのです。
 
687
つちばかりの はたけは その まま ほおって おかれました。
 
688
はたけは すてられてしまったのです。
 
689
はたけは、なんにちも たいようの ひに てらされたり、
 
690
あめが ふりつづいて みずを ふかく しみこませたり して いました。
 
691
なんにちも なんにちも ひが たちました。
 
692
ある ひの ことです。
 
693
すてられた はたけに あたらしい ことが はじまりました。
 
694
くろぐろとした つちから にょき にょきと いろいろな 
 
695
くさの めが ふき だして きたのです。
 
696
みんな みずみずしい いろの わかばを 
 
697
おもいきり そらへ むかって のばして いました。
 
698
くさの めは たちまち のびて いろいろな くさに そだち、
 
699
くさには いろいろな はなが さきました。
 
700
いつの まにか、はたけ いっぱいに くさが はえて いました。
 
701
でも、この くさたちは、さむい ふゆが くると 
 
702
みんな かれて しんで しまいました。
 
703
かれて しんでしまう まえに くさたちは 
 
704
じぶんたちの いのちを たねの なかに のこしました。
 
705
たねには わたのような けが ついていて、
 
706
かぜに ふかれると ぱらしゅーとのように とばされて いきました。
 
707
それは、すこしでも ひろく じぶんたちの なかまを ふやそうと 
 
708
ねがって いるようでした。
 
709
また、くさの なかには ふゆが きても しなずに、
 
710
じめんに ぴったりと はを つけて ふゆを こす くさが あらわれました。
 
711
その くさは はじめて はえた くさよりも 
 
712
いくらか せが たかく、くきの がんじょうな くさでした。
 
713
さむい ふゆを こして つぎの としの はるに また はなをさかせるには
 
714
じょうぶでなければ ならないからです。
 
715
そのうち、くさたちの なかに、くきのふとい、
 
716
じょうぶな くさが ほかの よわい くさを おいだし はじめました。
 
717
なかでも いちばん つよい すすきが 
 
718
だんだん ほかの くさたちを おいだし はじめたのです。
 
719
やがて いちめんの すすきの はらに なりました。
 
720
じょうぶで つよい すすきが ほかの くさを 
 
721
みんな おいだして しまったからです。
 
722
ところが その すすきも あたらしい くさに、
 
723
いいえ、きに おいだされ はじめます。
 
724
あかまつは くさと ちがって かたくて じょうぶな 
 
725
くきを もつ きです。
 
726
さすがの すすきも かないません。
 
727
だんだん あかまつが おおきく なっていきます。
 
728
あかまつは どんどん おおきく なり、
 
729
せが たかく、みきは ふとく なっていきます。
 
730
すすきは あかまつの はの かげに なり、
 
731
かれて いきました。
 
732
すすきは たいようの ひざしを うけて いないと 
 
733
いきて いけないのです。
 
734
あかまつは たいようの ひかりが だいすきです。
 
735
どんどん のびて、たちまち あかまつの はやしに なりました。
 
736
すすきは はじっこに すこし はえて いるだけです。
 
737
あかまつの はやしの なかは すこし うすぐらく なり、
 
738
こんどは、うすぐらいのが すきな くさや きが はえてきました。
 
739
あかまつが みんな おおきく そだって しまうと、
 
740
その はやしの まわりに、つるを もった くさが はえてきました。
 
741
おおきな はを かさねながら まつに からみついて のびて いきました。
 
742
そして とうとう、はやしの いりぐちを 
 
743
すっかり ふさいで しまいました。
 
744
そのために、はやしの なかは ますます くらく なって、
 
745
つよい かぜも はいって こない、
 
746
しずかな うすぐらい はやしに なりました。
 
747
あかまつの はやしには よく とりが きました。
 
748
あかまつの しげみは つよい かぜを よけてくれるし、
 
749
まつには いろいろな むしが いるので、
 
750
それを たべに くるのです。
 
751
たべるだけでは なく、あつまった とりたちの ふんの なかには 
 
752
とおい ところに はえて いるきの みや たねが まじっていました。
 
753
かぜとおしの わるく なった はやしには、
 
754
かぜと たいようが すきな あかまつの こどもは もう そだちません。
 
755
はえてくる きは、うすあかりの はやしの なかで そだつのに 
 
756
つごうの よい ちいさな はを もった きです。
 
757
その きの ちいさな はは、こい みどりいろでした。
 
758
この きは かしの きです。
 
759
どんどん ふとく、おおきく そだっていきます。
 
760
かしの きが おおきく なるにつれて、
 
761
としを とった あかまつは かれたり、おおかぜに 
 
762
たおれたりして、かずが だんだん へって いきました。
 
763
あかまつは いま、かしに まけて おいだされつつ あるのです。
 
764
やがて なんびゃくねんか たちますと、
 
765
あかまつは ほとんど なくなって、
 
766
すっかり かしの もりに なって いました。
 
767
こんもりと しげった はのために、
 
768
もりの なかは すっかり くらく なって しまいました。
 
769
かしの もりには いろいろな どうぶつが すみつきました。
 
770
こんちゅうが たくさん いますから、とりが きて、
 
771
そのとりを おって ふくろうや たかも やってきます。
 
772
たぬきや ねずみも すみつきました。
 
773
また、うすぐらいので じぶんを まもるにも つごうが よいのです。
 
774
ところが あるひ、かしの もりに だいじけんが おこりました。
 
775
やまかじです。
 
776
かみなりが おちたのでしょうか。
 
777
きが こすれあって ひを だしたのでしょうか。
 
778
ごぉー ごぉー
 
779
ぱち ぱち ぱち
 
780
ひの こが とび、けむりは どうぶつたちを 
 
781
もりから おいだして しまいました。
 
782
なんにちも もえつづけて とおい まちから 
 
783
しょうぼうの おじさんたちが きた ときは、
 
784
もう すっかり もえた あとでした。
 
785
あの ふとい かしの みきが くろく こげて 
 
786
たって いるだけでした。
 
787
なんにちか たちました。
 
788
くろく こげ、たちがれている きの ねもとに 
 
789
ちいさな あたらしい いのちが めを だしました。
 
790
それも ひとつでは ありません。
 
791
あちらにも こちらにもです。
 
792
この めたちも やがては くさと きの 
 
793
ながい ながい たたかいを くりかえし、
 
794
ちからづよい もりに なって いくことでしょう。
 
795
るいじんえんである
 
796
ちんぱんじーや ごりらは、
 
797
かおや しぐさが ひとに
 
798
とても にて います。
 
799
どうしてでしょう。
 
800
でも、ちがう ところも
 
801
ありますね。
 
802
それは どんな
 
803
ところでしょう。
 
804
これから その わけを
 
805
みて みましょう。
 
806
とおい むかし、きょうりゅうが くらして いた ころ、
 
807
ちきゅうは あつい ひが つづいて いました。
 
808
なんまんねんか たって、ちきゅうは ひえはじめました。
 
809
きょうりゅうたちは しにはじめて、かわりに、さむくても
 
810
へいきな けものの せんぞが あらわれました。
 
811
その じゃんぐるに くらしている けものに、ちいさな ちいさな
 
812
なかまが いました。
 
813
いま いる じねずみと ほとんど おなじすがたを していました。
 
814
おおきな おそろしい てきから にげて もりの なかの じめんの
 
815
うえで、はなと ひげを つかって こんちゅうや みみずを
 
816
たべて くらして いました。
 
817
じめんには ねこや おおかみに にた けものが いて、
 
818
じねずみにとっては とても あぶない ところです。
 
819
そこで、ながい あいだに じねずみの あるものが、
 
820
きの うえで くらすように なりました。
 
821
それが いまの つぱいの なかまです。
 
822
きの うえにも こんちゅうや くだものが いっぱい
 
823
あるので、これを たべて くらして います。
 
824
やがて、いまの きつねざるに よく にた さるが
 
825
あらわれました。
 
826
ては えだを しっかり にぎれるように なって、
 
827
きのぼりが じょうずです。
 
828
めも ますます ちかづいて、ふたつ ならび、まえの
 
829
ものが はっきり みえるように なりました。
 
830
おおきな めだまで、ふくろうみたいな
 
831
めがねざる。
 
832
まえの ほうが よく みえるようにと、
 
833
こんな さるが あらわれました。
 
834
ちいさな こねこぐらいの からだで、
 
835
よる きから きへ かえるのように
 
836
とんで、こんちゅうを さがします。
 
837
おおむかしと おなじすがたで いまも
 
838
いきつづけて いる めずらしい
 
839
さるの なかまです。
 
840
やがて、いまの あめりかたいりくに、きのぼりが
 
841
とても うまい さるが あらわれました。
 
842
いまの くもざるに とても よく にた さるです。
 
843
じめんには おりないで、きの うえでしか くらせない
 
844
からだつきに なって いました。
 
845
ながい おを ごほんめの うでのように つかって、
 
846
じゆうに きの うえを あるきまわりました。
 
847
きのぼりが じょうずなだけではなく、
 
848
じめんに おりて くらす
 
849
さるも あらわれました。
 
850
いまの にほんざるに よく にた なかまでした。
 
851
むれで くらし、いっぴきの
 
852
おすが むれを とりしまる、
 
853
かしこい さるです。
 
854
やがて、にほんざるよりも びんしょうな さるが
 
855
あらわれました。
 
856
いまの てながざるに よく にた さるです。
 
857
この さるは にほんざると ちがって、うでを まえと
 
858
うしろだけで なく、うえにも みぎ、ひだりにも
 
859
じゆうじざいに うごかせました。
 
860
だから、きから きへ うつる ときも、えだの うえを
 
861
はしらずに、うでを つかって、わたることが
 
862
できました。
 
863
じめんにも おりて、にほんあしで よちよち あるく
 
864
ことも できます。
 
865
るいじんえんの なかまには、てながざるの ほかに
 
866
からだの おおきな ものも いました。
 
867
きのぼりは もちろん、えだわたりも できました。
 
868
でも、からだが おおきくて おもいので、きの
 
869
うえに いるよりも、じめんに おりて くらすほうが
 
870
おおかったようです。
 
871
いまの ちんぱんじーや ごりらに とても よく
 
872
にた なかまです。
 
873
このころ、さるたちにとって、おそろしい ことが おこって いたのです。
 
874
ちきゅうが さむく なってきて、きたと みなみの ほうから こおりが
 
875
はりだして、さるの すむ じゃんぐるは だんだん せばめられて
 
876
いったのです。
 
877
かわりに、きが まばらに はえた そうげんが ひろがり はじめました。
 
878
もりの なかで きに のぼったり おりたりして いた るいじんえんの
 
879
なかまの あるものが、かわに そった もりに すむ
 
880
うちに、やがて、へいげんで くらし はじめました。
 
881
へいげんには ちいさな くさの たねや こんちゅうが たくさん
 
882
いました。
 
883
でも、てきが おおいので、いつも とおくを ちゅういして
 
884
みて いなければ なりません。
 
885
そして、りょうてを じめんから はなして にほんあしで たって
 
886
あるく なかまが あらわれたのです。
 
887
これが さいしょの にんげんです。
 
888
やがて、もっと いまの にんげんに にた
 
889
すがたの にんげんが あらわれました。
 
890
まだ、まっすぐ たって あるけないで、
 
891
がにまたで よたよた あるいて いました。
 
892
はじめの うちは、くさの みや きの み、
 
893
はなどを たべて いました。
 
894
だから、ごりらや ちんぱんじーのように
 
895
あごが がんじょうでした。
 
896
へいげんには ちいさな けものが
 
897
いっぱい いました。
 
898
にんげんは、おおきな けものが
 
899
たべた のこりの にくを ひろってきては
 
900
たべていましたが、
 
901
やがて、じぶんたちで つかまえるように
 
902
なりました。
 
903
つかみやすい いしを つかって
 
904
けものを ころす どうぐにした
 
905
はじめての にんげんです。
 
906
やまかじや かざんの ばくはつなどの ひは
 
907
とても こわい おそろしいものでした。
 
908
でも、やがて その ひを てに とってみた
 
909
ゆうかんな にんげんが あらわれました。
 
910
この にんげんは ひが とても あたたかくて、
 
911
この ひで にくを やくと やわらかく
 
912
たべやすいことを しったのです。
 
913
もりを でて、へいげんで くらすように なって ながい じかんが
 
914
たちました。
 
915
にんげんは あめや ゆきを さけて、どうくつを みつけて
 
916
はいって いるうちに、とても すみやすいことに きづきました。
 
917
そして、かぞくで どうくつに くらし はじめました。
 
918
ねあんでるたーるじん。
 
919
これは、はじめて にんげんらしい
 
920
ほねつきや しせいを もった
 
921
にんげんの なまえです。
 
922
みたところは おおむかしに もどって、
 
923
るいじんえんのようですが、
 
924
とても あたまが よく、かりが
 
925
じょうずで、けがわを みに つけるように
 
926
なりました。
 
927
さむさは ますます きびしく なってきて、
 
928
ねあんでるたーるじんは やがて いなく
 
929
なって しまいました。
 
930
そのときに あらわれたのが、くろまにおんじん と いう、
 
931
いまの わたしたちと まったく
 
932
かわらない にんげんなのです。
 
933
いしの どうぐは ますます するどく
 
934
つくれるように なりました。
 
935
くろまにおんじんは えものが
 
936
もっと たくさん とれるように、
 
937
ほらあなの かべに えものの
 
938
えを かいて いのりました。
 
939
こぼした くさの みが つぎの としに
 
940
めを だして また みを つけて いるのに
 
941
きが ついた にんげんは、やがて、
 
942
はたけを たがやして たねを うえました。
 
943
もう、けものを おいかけて うつりすむのを やめ、
 
944
いえを つくって、あまった みを
 
945
ためました。
 
946
こうして、いつも たべものが あるので、
 
947
にんげんは せかいじゅうに どんどん ふえて
 
948
いきました。
 
949
ひとつの ばしょに すみついた
 
950
にんげんには たべものを さがさなくても よい じかんが
 
951
うまれました。
 
952
そのとき、にんげんは いろいろな
 
953
ものを つくりました。
 
954
その なかでも、ほんが いちばん
 
955
たいせつな ものでした。
 
956
はるに なると、くさや きは いっせいに はなを さかせます。
 
957
いろいろな いろ、いろいろな かたちの はなが さきます。
 
958
とても きれいです。
 
959
でも、くさや きは にんげんに みせるために きれいな はなを
 
960
さかせるのでは ありません。
 
961
はなどおしで しそんを ふやすための きょうそうを して いるのです。
 
962
つくしは すぎなの こどもです。
 
963
つくしには みつばちや ちょうは 
 
964
やってきません。
 
965
なぜなら、はなが ないからです。
 
966
はなの さかない つくしは、ちいさな
 
967
こなぶくろを もっていて、 
 
968
かぜが ふくと、ふくろの 
 
969
くちから こまかい こなを まきちらします。
 
970
おおむかし、ちきゅうが いちねんじゅう
 
971
むしむしと あつかった
 
972
ころ、すぎなや つくしに 
 
973
よく にた おおきな きが はえて
 
974
いて、はなでは なく この
 
975
こまかい こなで ふえて 
 
976
いました。
 
977
おおむかしの きや くさには
 
978
はなが ありませんでした。
 
979
みつばちや ちょうは しだに みむきも しません。
 
980
しだも つくしのように はなが さかないからです。
 
981
だから、しだは つくしと おなじに こまかい こなを 
 
982
とばして ふえるのです。
 
983
でも、こんな こなでは かわいた ところや、ひがあたる
 
984
ところでは、しんでしまいます。
 
985
この しだも、すぎなや つくしと いっしょに おおむかし 
 
986
いきて いた くさの しそんです。
 
987
ちきゅうが だんだん さむく なって きた ころの ことです。
 
988
すぎなや しだの せんぞは もう そだつことが できません。
 
989
やがて、さむさにも つよくて、みずが すくなくても そだつ たねを
 
990
つくる きが あらわれました。
 
991
それが いまも 、みられる いちょうの きです。
 
992
いちょうには、おすの きと、めすの きが あって、おすの きの 
 
993
おばなから めすの きの めばなへ かふんが かぜで はこばれて、
 
994
かふんが めばなに はいって たねが つくられます。
 
995
まつも いちょうと おなじころに 
 
996
あらわれた おおむかしの きの 
 
997
いきのこりです。
 
998
いちょうより すすんでいて おばなと
 
999
めばなが いっぽんの きに
 
1000
いっしょに ついて います。
 
1001
かふんは、やっぱり かぜで はこばれて、
 
1002
ほかの まつの めばなに
 
1003
つきます。
 
1004
めばなに かふんが つくと にねんぐらいで
 
1005
まつかさに なります。
 
1006
とうもろこしも まつと おなじように、いっぽんの
 
1007
くきに おばなと めばなが ついて います。
 
1008
かふんは かぜで はこばれるので、おばなも めばなも
 
1009
ほとんど こんちゅうには きが つかない
 
1010
いろや かたちを して います。
 
1011
かぜに まかせて いたのでは とても 
 
1012
ふあんです。
 
1013
かぜより もっと たしかな ほうほうで
 
1014
かふんを はこんでもらうために、
 
1015
こんちゅうを えらんだ はなが あらわれました。
 
1016
くりの はなは こんちゅうを あまい
 
1017
みつの においで よびます。
 
1018
くりの おばなに きた こんちゅうは、
 
1019
からだに かふんを つけて、ほかの
 
1020
えだの めばなへと とびまわります。
 
1021
いろで こんちゅうを よぶ はなが あらわれました。
 
1022
いまの たんぽぽのような あかるい いろを もった 
 
1023
はなです。
 
1024
においは なくても、そらを とぶ こんちゅうには
 
1025
すぐ わかります。
 
1026
こんちゅうに きてもらうために はなたちは きそって 
 
1027
うつくしい いろを もちはじめました。
 
1028
たんぽぽは めばなと おばなが いっしょです。
 
1029
はなには あかい はなも あります。
 
1030
でも、あかい はなには みつばちは
 
1031
あまり やってきません。
 
1032
かわりに ちょうが よく みえる
 
1033
いろと あまり みえない いろとが
 
1034
あるのです。
 
1035
あおい はなは はちの すきな
 
1036
いろです。
 
1037
あおむらさきの うつくしい ふじの 
 
1038
はなには、みつばち、くまばち、
 
1039
まるはなばちなどが よく やって
 
1040
きます。
 
1041
ふじの はなは、おしべも めしべも 
 
1042
ないように みえますが、もぐって
 
1043
はいると おいしい みつが
 
1044
あるのです。
 
1045
はるに なると のはらは きいろい はなで いっぱいです。
 
1046
これは なのはなとも よばれる あぶらなです。
 
1047
みつばちや もんしろちょうが やってきました。
 
1048
みつが とても たくさん あって、みつばちは むちゅうで
 
1049
のんで います。
 
1050
みつばちは おなかが すくと、きいろい いろが まっさきに 
 
1051
めに はいって くるのです。
 
1052
きいろい たんぽぽの なかは
 
1053
どうなって いるのでしょう。
 
1054
たんぽぽは ひとつの はなでは
 
1055
ありません。
 
1056
ちいさな はなが たくさん
 
1057
あつまって いるのです。
 
1058
だから、みつも たくさん あります。
 
1059
はなに くる こんちゅうは、からだじゅうに
 
1060
こまかい けが たくさん はえて います。
 
1061
これは かふんが つきやすく、しかも とんでも
 
1062
おちない しくみで、とても やくだって
 
1063
います。
 
1064
くちは すとろーのように のびるし、ほかにも、
 
1065
はなで くらすのに とても べんりな
 
1066
しくみが あります。
 
1067
やがて、はなには みつも おしべも なくなって、
 
1068
たねが できます。
 
1069
この ころには、はなは もう かれてしまって
 
1070
いるので、こんちゅうたちは やってきません。
 
1071
この たねこそ、はなが いっしょうけんめいに
 
1072
のこそうと した くさの いのちの かたまり
 
1073
なのです。
 
1074
そして、できるだけ ひろい ばしょに じぶんの 
 
1075
いのちを ひろげようと くふうが されて 
 
1076
います。
 
1077
すこしでも はやく こんちゅうに きてもらおうと、
 
1078
はなびらに めじるしを つけた はなも あります。
 
1079
やまゆりの はなです。
 
1080
やまゆりの はなびらと がくは おなじ おおきさで、
 
1081
おなじ もようが  ついて います。
 
1082
あかい てんてんは ここに みつが あるよという
 
1083
めじるしなのです。
 
1084
さっそく きあげはが やってきました。
 
1085
はなに くる こんちゅうは みつを すう
 
1086
こんちゅうだけでは ありません。
 
1087
くちの みじかい こあおはなむぐりは かふんが
 
1088
だいすきです。
 
1089
ひめじょおんの はなに やってきました。
 
1090
しろい はなの なかの きいろい いろは
 
1091
とおくから とても めだって みえます。
 
1092
しろい はなが だいすきな ひらたあぶも
 
1093
やってきました。
 
1094
みんな からだに かふんを つけて、となりの 
 
1095
はなへ とんで いきます。
 
1096
くさい くさい 
 
1097
みつばちが にげて いきます。
 
1098
でも はえは この くさった
 
1099
ような においが すきです。
 
1100
まむしぐさは この かわった 
 
1101
においで はえを よびます。
 
1102
まむしぐさは おすと めすが 
 
1103
べつべつに はえる くさです。
 
1104
はえは おすの はなから かふんを 
 
1105
つけて めすの はなへ
 
1106
やってきます。
 
1107
まむしぐさには はなびらが
 
1108
ありません。
 
1109
はの かわった もので つつまれて
 
1110
います。
 
1111
うまのすずくさという くさは、
 
1112
まむしぐさと おなじで
 
1113
くさい においで こんちゅうを 
 
1114
よびます。
 
1115
くさい においの すきな
 
1116
あぶは、はなの なかに はいって
 
1117
いっしょうけんめい
 
1118
みつを すって います。、
 
1119
はなの なかには、たくさんの
 
1120
けが さかさに はえて
 
1121
いるので、なかに はいった 
 
1122
むしは なかなか でられません。
 
1123
みっかぐらい いて、からだじゅうに
 
1124
かふんを つけて
 
1125
つぎの はなへ とんで いきます。
 
1126
ひるまだけ さく はなばかりでは ありません。
 
1127
よる さく はなも あります。
 
1128
よる さく はなは おおきくて、しろっぽくて、
 
1129
らっぱのような かたちを して います。
 
1130
すずめがの なかまが やってきて、すとろーの
 
1131
ように のびる くちで みつを すいます。
 
1132
かふんを はこんで もらうのは
 
1133
こんちゅうだけでは ありません。
 
1134
はちどりと いう ちいさな ちいさな
 
1135
とりが、ながい くちばしを 
 
1136
はなの なかに いれて 
 
1137
みつを すいます。
 
1138
あふりかには ひろい ひろい そうげんが あります。
 
1139
そこには くびの ながい きりんや、はなの ながい ぞうが、
 
1140
おおきな からだで ゆうゆうと くらして います。
 
1141
いま ある そうげんも、おおむかしは もりでした。
 
1142
ほっきょく ちかくまでも ひろがって いて、あつくて、
 
1143
じめじめした じゃんぐるでした。
 
1144
でも、もりには いまのように うつくしい はなを
 
1145
もった きや くさは ありませんでした。
 
1146
おおきな しだや、いちょう、まつの なかまばかりの
 
1147
もりでした。
 
1148
しめった むしあつい もりには おおきな
 
1149
とかげの なかまたちが くらして いました。
 
1150
それが きょうりゅうです。
 
1151
その おそろしい きょうりゅうの めを さけて、
 
1152
ちいさな いきものが くらして いました。
 
1153
それが、いまの けものの せんぞ なのです。
 
1154
いつのまにか ちきゅうは ひえて さむく
 
1155
なって きました。きょうりゅうは、つぎつぎとしんで いきました。
 
1156
さむく なったり、あつく なったり して、
 
1157
はる・なつ・あき・ふゆの きせつが
 
1158
うまれました。
 
1159
すると、もりには うつくしい はなの さく
 
1160
きや くさが あらわれました。
 
1161
きょうりょうが いなく なった あとには、
 
1162
おおきな からだの けものが どんどん
 
1163
ふえて いきました。
 
1164
いろいろ あらわれた けものの
 
1165
なかに、きりんの せんぞが いました。
 
1166
もりの おく ふかくで、
 
1167
やわらかな はを たべて いました。
 
1168
くびは ながくは ありませんが、
 
1169
つのは はえて いました。
 
1170
この けものたちの なかに うまの せんぞも いました。
 
1171
でも、いまの うまとは すがたが ぜんぜん ちがって
 
1172
いて、おおきさは いまの いぬの てりあぐらいでした。
 
1173
もりの ふかくに すんで、やわらかい きの はを たべて
 
1174
いました。あしの ゆびは まえが よんほん、うしろが
 
1175
さんぼん ありました。
 
1176
もりの おく ふかくの ぬまには、いまの ぶたぐらいの
 
1177
おおきさの けものが すんで いました。
 
1178
みずべの くさを、はなさきで つまんで たべて いました。
 
1179
あつく なると みずに はいって くらしました。
 
1180
これが ぞうの せんぞです。
 
1181
もりの なかには おそろしい けものも いました。
 
1182
そこで、きの うえで くらしはじめた けものが
 
1183
あらわれました。
 
1184
おそろしい けものも、きの うえまでは おいかけて
 
1185
こないし、きの うえには だいすきな おいしい
 
1186
こんちゅうが いましたから、いちにちじゅう
 
1187
きから おりないで すごしました。
 
1188
この けものが、いまの さるや にんげんの
 
1189
せんぞだったのです。
 
1190
きの えだを つかむ ために ゆびを きように
 
1191
うごかし、えだから えだへ とぶときに まえが
 
1192
よく みえるように、めが まえに ならびました。
 
1193
さむさは ますます ひどく なって きました。
 
1194
やがて、ふった ゆきは こおって、その こおりが
 
1195
かわのように ながれ、ちきゅうを おおいはじめました。
 
1196
この こおりの ながれが ひょうがです。
 
1197
ひょうがは じゃんぐるを きたから のみこんで
 
1198
いきました。
 
1199
ちきゅうは また あつく なってきて、ひょうがは
 
1200
きたの ほうにだけ のこりました。
 
1201
このようなことが なんかいも くりかえされて、
 
1202
ひょうがが もりを おしながした あとに、ひろい
 
1203
ひろい そうげんが うまれたのです。
 
1204
はんたいに、けものの すんで いた もりは みなみの ほうへ
 
1205
おいやられて せまく なりました。
 
1206
せまく なった もりでは、たいへんな
 
1207
ことが おこりつつありました。
 
1208
いままで、ひくい ところに ある 
 
1209
やわらかい きの はを たべて いた
 
1210
きりんの せんぞに、たべる ものが
 
1211
なくなってしまったのです。
 
1212
ひくい ところの はを、みんなで
 
1213
たべてしまったからです。
 
1214
すると、こどもたちの なかに、ほかの
 
1215
こどもより くびの ながい ものが
 
1216
あらわれました。
 
1217
いっぴきだけでは なく、ほうぼうに
 
1218
うまれて いました。
 
1219
くびが ながいので、たかい ところの
 
1220
きの はを おもうぞんぶん たべて、
 
1221
いきのびました。
 
1222
くびの ながく なった きりんの
 
1223
せんぞは、やがて せまい もりを
 
1224
でて、ひろびろとした そうげんで
 
1225
くらし はじめました。
 
1226
そうげんでは、まばらに はえて
 
1227
いる きの えだに くびを のばして、
 
1228
おいしい はを すきなだけ
 
1229
たべることが できました。
 
1230
くびの ながい きりんの せんぞの なかまに、ある とき
 
1231
くびが もっと ながい、からだの おおきな こどもが うまれました。
 
1232
その こどもは、おとなに なると、おそろしい らいおんを
 
1233
おいだしたり、けとばしたりして、まだ からだの ちいさい
 
1234
きりんを まもりました。
 
1235
おおきな からだの ほうが、ちいさな からだよりも、いきて
 
1236
いくのに とても つごうが よかったのです。
 
1237
やがて、つぎつぎに うまれる こどもは おおきな きりん
 
1238
ばかりに なりました。
 
1239
ちいさくて、すばしこい うまの せんぞも、もりから
 
1240
そうげんへ でて きました。
 
1241
てきが くると、はしって にげました。
 
1242
そして、より はやく はしれる うまが いきのこり、
 
1243
からだも はしるのに つごうよく なっていきました。
 
1244
また、からだも すこし おおきく なりました。
 
1245
きりんのように くびが ながく ない うまの せんぞは、
 
1246
ひくい きが ない そうげんで、じめんに はえて いる
 
1247
かたい くさを たべるように なりました。
 
1248
そうげんを はしって くらして いるうちに、
 
1249
うまも おおきく たくましく なりました。
 
1250
さんぼんの ゆびは、りょうがわの ゆびが ちいさく なり、
 
1251
じめんを けるのに いちばん つかう
 
1252
なかゆびだけが かたい ひづめに なりました。
 
1253
くびは すこし ながく なって、つりあいがとれて
 
1254
はしりやすく なり、また とおくの てきも
 
1255
みつけやすく なりました。
 
1256
ぞうの せんぞも もりから そうげんに でて きました。
 
1257
そうげんは てきが おおいので、
 
1258
からだの おおきい なかまが
 
1259
いきのこっていきました。
 
1260
からだが おおきくて おもいために、
 
1261
はしって にげられないので、
 
1262
きばが ぶきでした。
 
1263
また、ぞうは からだが
 
1264
おおきいので、いつも たべて
 
1265
いないと おなかが すきます。
 
1266
そこで、はなが のびて、
 
1267
からだを うごかさずに まわりの
 
1268
くさや きの はを たべられるように
 
1269
なったのです。
 
1270
おおきな きばを もった ぞうも あらわれました。
 
1271
ひょうがが おしよせたころの まんもすぞうです。
 
1272
まんもすぞうは さむい ところですが ゆきの あまり
 
1273
ふらない ばしょに くらして いました。
 
1274
しかし ちきゅうが ひえて ゆきが ふかく なって
 
1275
うごけなく なり、しにたえて しまいました。
 
1276
そうげんに でて きた けものの なかに、きから おりた
 
1277
さるの なかまも いました。
 
1278
にくを ひろって たべて いるうちに、きの えだや ほねの
 
1279
かけらを ぶきにして ちいさな けものを とるように
 
1280
なりました。
 
1281
いまは ひょうがが きたに ある
 
1282
あたたかい じだいです。
 
1283
こうして、いまの きりんが そうげんに
 
1284
くらして いるのです。
 
1285
からだは ますます おおきく なって、
 
1286
せの たかさは ちょうど
 
1287
きと おなじくらいで べんりです。
 
1288
せが たかいので とおくの てきも
 
1289
すぐ みつけられます。
 
1290
からだの もようは ゆうやみの
 
1291
なかで ぼうっとして らいおんの
 
1292
めを ごまかします。
 
1293
いま いる ぞうは、 あふりかの そうげんに
 
1294
いる あふりかぞうと、あじあに
 
1295
いる いんどぞうです。
 
1296
からだを あまり うごかさずに、ながい
 
1297
はなを のばして まわりの きや
 
1298
くさを とって たべて います。
 
1299
うまは せかいじゅうの そうげんに ひろがって、
 
1300
なかまが たくさん あらわれました。
 
1301
しまうまは あふりかの そうげんにしか いません。
 
1302
しまうまの しまは、かざりでは ありません。
 
1303
らいおんが えものを ねらいに でて くる ゆうがたには、
 
1304
この しまの おかげで、ゆうやみに
 
1305
とけこんで てきの めから のがれます。
 
1306
そうげんで くらす さるは、やがて
 
1307
にんげんに なりました。
 
1308
でも、もりから でなかった さるは
 
1309
むかしの ままの すがたで くらして います。
 
1310
るいじんえんである ごりらや
 
1311
ちんぱんじーは、いまも もりの おく
 
1312
ふかくで くらして いて、そうげんに
 
1313
でて こようと しなかった なかまです。
 
1314
ここに あるのは、どれも きや くさの
 
1315
みです。
 
1316
この なかで くだものは 
 
1317
どれでしょう。
 
1318
くだものと いうのは、きに なる
 
1319
みの ことです。
 
1320
くだものは いろも きれいですし、
 
1321
いい かおりも します。
 
1322
そして、とても おいしい ものです。
 
1323
どうしてでしょう。
 
1324
りんごの はなには みつばちが さかんに とんできます。
 
1325
みつばちは あまい みつを もらう かわりに、かふんを 
 
1326
めしべに つけて あげます。
 
1327
めしべに かふんが つきますと、
 
1328
やがて はなびらが おちた あとに、
 
1329
あおくて まるい ちいさな
 
1330
くだものが できます。
 
1331
その なかには たねが はいって
 
1332
います。たねは みが おおきく
 
1333
なるにしたがって、くろく おおきく
 
1334
なります。
 
1335
やがて、なかの たねが すっかり おおきく 
 
1336
なりきると、まわりの みも あまく、いろも
 
1337
おいしそうに かがやきます。
 
1338
くだものの みは なかの たねを まもって 
 
1339
いるのです。
 
1340
でも、たねは しそんを ふやすために そとへ
 
1341
でて いかなければ なりません。
 
1342
くだものの たねは どうやって そとへ でてくるのでしょう。
 
1343
みの おく ふかくに ある 
 
1344
くだものの たねは じぶんで
 
1345
そとへは でられません。
 
1346
でも、あまい みに つつまれて
 
1347
いるので こまることは
 
1348
ありません。
 
1349
なぜなら、その みを、つばさや
 
1350
あしを もった どうぶつが 
 
1351
たべて、うごきまわり、
 
1352
ほうぼうに たねを まきちらして
 
1353
くれるからです。
 
1354
かきの みを たべた むくどりは、
 
1355
ふんの なかに たねを 
 
1356
いれて とおくで おとします。
 
1357
かきの たねは そこで めを 
 
1358
だすのです。
 
1359
ふかい やまおくでは やまぶどうが
 
1360
おいしそうに みのります。
 
1361
この やまぶどうを たべに くまや 
 
1362
りすが やってきます。
 
1363
やまぶどうの たねは くまや りすの 
 
1364
おなかに はいり、やがて、ふんと 
 
1365
いっしょに とおくへ ばらまかれるのです。
 
1366
かたい くりや どんくりの みには 
 
1367
りすが やってきます。
 
1368
じょうぶな はで かたい みを こりこり
 
1369
たべます。
 
1370
たべる ときに こぼしたり、はこぶ
 
1371
とちゅうで おとしたりした きのみが 
 
1372
めを だすのです。
 
1373
おおむかしの くだものは いまほど
 
1374
あまく ありませんでした。
 
1375
それでも くだものは おおむかしの 
 
1376
にんげんに とって たいせつな
 
1377
しょくりょうでした。
 
1378
おとこは そとで けものを おいかけ、
 
1379
くだものを とるのは 
 
1380
おんなの しごとでした。
 
1381
にんげんや ほかの どうぶつは、
 
1382
すこしでも あまい くだものを 
 
1383
えらんで たべました。
 
1384
ですから、あまくない くだものは 
 
1385
たねを はこんで もらえず、
 
1386
ながい としつきの あいだに 
 
1387
しにたえて いきました。
 
1388
あぶらなの はなに もんしろちょうが きて、
 
1389
さかんに みつを すって います。
 
1390
ちょうの からだには ほかの あぶらなの 
 
1391
かふんが ついて いて、それが めしべに 
 
1392
つくと、やがて あぶらなの みが できるのです。
 
1393
くさや きは みな みを つくって、そこに
 
1394
じぶんの いのちを ためて、できるだけ
 
1395
ひろく、とおくへ、じぶんの なかまや
 
1396
しそんを ふやそうと します。
 
1397
きに なる くだものと ちがって、あぶらなの 
 
1398
みは たねが すっかり おおきく なると、かれた 
 
1399
めだたない いろに なります。
 
1400
たべても おいしく ない みですが、なかには 
 
1401
くろい、かたい たねが きちんと ならんで
 
1402
いるのです。
 
1403
この たねは あぶらなの いのちの かたまりで、
 
1404
これを まもって いるのが みです。
 
1405
たべて おいしく ない みも、なんとかして
 
1406
じめんに たねを まかなければ なりません。
 
1407
そこで、ほうせんかのような みが あらわれました。
 
1408
たねが すっかり おおきく、かたく なると 
 
1409
みが かれて さけます。
 
1410
その ひょうしに、たねを できるだけ とおくへ
 
1411
とばすのです。
 
1412
もみじの たねも たべられません。
 
1413
もみじの たねには はねが ついて
 
1414
いて、あきに たねが おおきく 
 
1415
なると かぜに のって くるくる 
 
1416
まいながら とおくへ はこばれて
 
1417
めを だします。
 
1418
やしの みは うみべに おちると、
 
1419
なみに はこばれて ほかの しまの
 
1420
はまべに ながれつき、そこで
 
1421
めを だします。
 
1422
いのこずちの みは はりが ついて いて、
 
1423
すぐ なにかに くっつきます。
 
1424
この くさの みは、この はりで にんげんや
 
1425
どうぶつに くっついて、とおくへ
 
1426
はこばれて めを だすのです。
 
1427
くさや きの みは、じぶんの なかまを 
 
1428
ふやそうと いっしょうけんめいです。
 
1429
おおむかしの くだものは いまの くだものより
 
1430
とても ちいさく、あまさも ずっと
 
1431
すくなかったのです。
 
1432
いまの くだものが おおきいのは、ながい
 
1433
あいだに、すこしでも どうぶつを ひきつけようと 
 
1434
あまく なったり、ひとが つくりかえて 
 
1435
きたからです。
 
1436
ある ひ、にんげんは あまい くだものの 
 
1437
たねを すてないで うえてみました。
 
1438
すると、ひとつぶの たねが めを だして、
 
1439
なんじゅうねんか たつうちに、まいとし
 
1440
たくさんの あまい くだものが とれるように
 
1441
なりました。
 
1442
にんげんは もっと あまい おおきな みが 
 
1443
ほしく  なり、いろいろ かんがえました。
 
1444
そして、ちいさいけれど とても あまい みの
 
1445
なる きの かふんを、おおきな みの
 
1446
なる きの はなの めしべに つけました。
 
1447
すると、とうとう あまくて おおきな みの
 
1448
なる きが そだったのです。
 
1449
すこしでも おいしく たべられるようにと
 
1450
にんげんが つくりかえたのは、きの みで
 
1451
ある くだものだけでは ありません。
 
1452
くさの みも おいしく つくりかえました。
 
1453
いちごは、もとは ちいさな のいちごでした。
 
1454
にんげんは この のいちごを いまの 
 
1455
ような おおきな いちごに つくりかえて
 
1456
きたのです。
 
1457
いちごの みは、ほかの くだものの みと 
 
1458
ちがって、たねが そとに でて います。
 
1459
そして たべられる たねです。
 
1460
とうもろこしは もとは すこししか 
 
1461
みを つけませんでした。
 
1462
それを、ながい あいだに つくりかえて、
 
1463
じゅうばいも みを つける とうもろこしに つくりかえました。
 
1464
あまく なくても おいしいので、
 
1465
にんげんの てで つくりかえてきたのが
 
1466
やさいです。
 
1467
きゅうりは もとは ちいさな 
 
1468
うりでしたが、いまは こうして
 
1469
りっぱに おおきく なって います。
 
1470
こうして、いま くだものやに みられる 
 
1471
いろいろな くだものが つくられたのです。
 
1472
そして、くだものを  つくる はたけも ひろく
 
1473
なり、ひとつの やまが ぜんぶ みかんの 
 
1474
はたけに なって いる ところも 
 
1475
あります。
 
1476
たくさんの ひとが まいにち せわを して、
 
1477
たいせつに そだてて います。
 
1478
とかげと へびの せんぞは、さかなでした。
 
1479
おおむかし、みずの なかで くらして いた さかなの 
 
1480
ある なかまが、3おくねんぐらい まえに、はじめて
 
1481
りくの うえに でて きました。
 
1482
みずたまりから みずたまりへ うつるためです。
 
1483
やがて、りくの うえに なれた さかなの 
 
1484
なかに、かわった すがたの なかまが あらわれました。
 
1485
ひれは なくなって、あしの かたちに なり、
 
1486
ゆびが できました。
 
1487
りくの うえと、みずの なかとを、はんぶん 
 
1488
ずつで くらすように なりました。
 
1489
いまの かえるや いもりの せんぞです。
 
1490
やがて、この なかまは、ほとんど りくの うえだけで
 
1491
くらすように なり、たまごも みずの なかでは なく、
 
1492
りくの うえで うむように なりました。
 
1493
たまごは、なかの みずが ながれでないように、うすい 
 
1494
まくと からで つつまれて います。
 
1495
これが、いまの とかげの せんぞなのです。
 
1496
とかげの あかちゃんが うまれる ところです。
 
1497
たまごの からの おかげで、みずの なかでは
 
1498
なく、おやと おなじ りくの うえで うまれることが 
 
1499
できました。
 
1500
たまごに からが ついて いるので、
 
1501
あかちゃんは ぶじに うまれ、とかげの 
 
1502
なかまは どんどん ふえました。
 
1503
おおきな きょうりゅうも いましたが、
 
1504
その かたすみで いまの とかげや 
 
1505
かめや わにの せんぞが くらして
 
1506
いたのです。
 
1507
ふぃりぴんの こもどと いう しまに いる 
 
1508
こもどおおとかげは おおきな とかげです。
 
1509
ちいさな けものを つかまえて、へびのように 
 
1510
まるのみに します。
 
1511
へびの せんぞに ちかい なかまであったと 
 
1512
かんがえられて います。
 
1513
いぐあなは、みなみの くにで きに のぼり 
 
1514
こんちゅうを たべて くらして いる 
 
1515
とかげです。
 
1516
おおむかしは、からだも おおきく いばって
 
1517
あるきまわって いた なかまの 
 
1518
いきのこりです。 
 
1519
おおむかしの せんぞに にて いて、 
 
1520
こうらを もって いるのが かめです。
 
1521
てきに おそわれたり すると、あたまと
 
1522
てあしを こうらの なかに ひっこめて
 
1523
みを まもります。
 
1524
こうらは ひふが かたく かたまった
 
1525
ものです。
 
1526
かめの なかには、みずの なかに 
 
1527
もどって くらす なかまも 
 
1528
あらわれました。
 
1529
うみがめが そうです。
 
1530
あしが ひれのように かわって、
 
1531
すいすい およぎます。
 
1532
でも、たまごは、ほかの かめや
 
1533
とかげの なかまと おなじように、
 
1534
りくに あがって うみます。
 
1535
わには おおむかしの すがたを、ほとんど そのまま
 
1536
いまに のこして いる とかげの なかまです。
 
1537
きょうりゅうじだいの いきのこりですから、むかしと
 
1538
おなじように おおきな からだをして います。
 
1539
みずの なかで えものを とるので、みずの なかで
 
1540
うごきやすい からだをして います。
 
1541
りくの うえでは のそのそと あるく わにも、
 
1542
みずに はいれば さかなのようです。
 
1543
わにの せんぞは、もともと みずの なかで
 
1544
くらして いたのですから、わにが じょうずに
 
1545
およげるのも あたりまえかも しれません。
 
1546
きょうりゅうが たくさん あるきまわって
 
1547
いたころ、あしの みじかい とかげが あらわれました。
 
1548
あしの みじかい とかげは せまい ところでも
 
1549
はいって いって、たべものを とることが できました。
 
1550
これが へびの せんぞと かんがえられて
 
1551
います。
 
1552
あしが みじかくて、からだが ながいと、
 
1553
てきから みを かくすにも べんりでした。
 
1554
なかまの とかげが おおきな きょうりゅうに つかまっても、
 
1555
あしの みじかい へびの せんぞは、いわかげに もぐりこんで、
 
1556
てきに みつからずに いきのびることが できました。
 
1557
あしが ないほうが くらしやすいために、
 
1558
からだも そのように かわり、
 
1559
あしが ちいさく なって いきました。
 
1560
こうして いま みられる へびが あらわれたのです。
 
1561
てと あしは まったく なくなって、
 
1562
からだは ますます ながく なって います。
 
1563
ほかの どうぶつが はいりこめない ちいさな あなや せまい
 
1564
ばしょにも はいりこんで、えものを とることが できるのです。
 
1565
へびは、てと あしが なくて、ほそながい 
 
1566
からだをして いるので、たべものの
 
1567
とりかたも とても かわって います。
 
1568
つかまえた えものは、かまないで まるのみに します。
 
1569
じぶんの あたまより なんばいも おおきな えものでも 
 
1570
のみこめるように、くちには とくべつな しくみが あります。
 
1571
へびには、どくを もった なかまも います。
 
1572
じぶんより つよくて、おおきな えものを とるときのために、
 
1573
どくを もって いて、その どくで えものを 
 
1574
しびれさせて のみこむのです。
 
1575
へびが たべる どうぶつは、よく うごいて
 
1576
のみにくいので、ながい からだを まきつけて しめつけ、
 
1577
ちっそく させてから しずかに のみこみます。
 
1578
へびには ても あしも ないので、たべものを とるにも、こうした
 
1579
くふうを して いきて いるのです。
 
1580
へびに てと あしが なくて、からだが
 
1581
ほそながい わけが わかったでしょう。
 
1582
この からだの おかげで、いままで いきのこって きたのです。
 
1583
それに ほとんどの へびは、おとなしくて、
 
1584
やさしい どうぶつです。
 
1585
にしきへびのように、たまごを うんでも
 
1586
こうして あたためる へびも います。
 
1587
しまへびは とても ひとに なつきます。
 
1588
かわいがって そだてると、いうことも
 
1589
ききわけるし、ねこのように あまえたりも します。
 
1590
からだつきが かわって いたために、へびほど 
 
1591
まちがって きらわれて きた どうぶつは いないのです。
 
1592
にゅーじーらんどだけ
 
1593
にしか いない むかしとかげは、とかげや
 
1594
へびの せんぞと おなじころに、いまと
 
1595
まったく おなじ すがたで くらして 
 
1596
いた めずらしい とかげです。
 
1597
ひゃくねんいじょうも
 
1598
いきつづけます。かばは おおきな おおきな けものです。
 
1599
かおも おおきいし、どうも ふといです。
 
1600
へんな かっこうですね。
 
1601
おかしな かおですね。
 
1602
でも、かばは あふりかでは たいせつな
 
1603
どうぶつなのです。
 
1604
あつい あふりかに すんで いる かばは、
 
1605
ほとんど いちにちじゅう かわや いけの
 
1606
なかに はいって います。
 
1607
なかまと いっしょに、みずの なかで 
 
1608
じっとして すごします。
 
1609
みずの なかは、つめたくて きもちが いいし、
 
1610
おおきくて おもい からだは、みずの 
 
1611
なかのほうが うごきやすいのです。
 
1612
りくの うえでは とても おもい かばの からだも、
 
1613
みずの なかでは らくらくと うきます。
 
1614
ですから、かばは なにをするにも
 
1615
みずの なかのほうが べんりです。
 
1616
そこで、あかちゃんに おっぱいを 
 
1617
のませるのも みずの なかです。
 
1618
よる、りくの うえで くさを たべた かばは、
 
1619
あさに なると みずに もどって およぎながら 
 
1620
ふんを します。
 
1621
ふんは みずの なかに とびちり、それが 
 
1622
さかなたちの たいせつな たべものに なります。
 
1623
そして、さかなたちは とりの、とりは わにの
 
1624
たべものになって いるのです。
 
1625
かばは かわの みずくさも
 
1626
たべます。
 
1627
あふりかの かわには、いつも 
 
1628
みずくさが しげっています。
 
1629
かばは おおきな からだで、
 
1630
ゆうゆうと みずくさを わけいったり、
 
1631
とんねるを つくったりして すすみます。
 
1632
かばの あるいた あとから みずが 
 
1633
どっと ながれこみます。
 
1634
かんこうきゃくや かめらまんが かばを みに、
 
1635
たくさん やってきます。
 
1636
じどうしゃの おとや はなしごえで、かばは 
 
1637
ゆっくり ねむることも できません。
 
1638
そこで かばは なかまたちと 
 
1639
どこかへ いってしまいました。
 
1640
どこかへ いってしまった かばは ながいこと
 
1641
かえって きません。
 
1642
もう、うるさい にんげんに あいたく
 
1643
なくなったのかも しれません。
 
1644
たいようが じりじりと てりつけて いる 
 
1645
あふりかでは、かわの みずくさが どんどん しげります。
 
1646
みずくさは たちまち にじゅう、さんじゅうに しげって、
 
1647
かわの みずは みえなく なってしまいました。
 
1648
やがて、あつい かんかんでりが おわると、
 
1649
あふりかでは うきに なります。
 
1650
くる ひも くる ひも あめが ふって、
 
1651
とうとう、 かばが いた かわの みずは あふれだして、
 
1652
こうずいに なってしまいました。
 
1653
みずの とおりみちを つくってくれて いた かばが 
 
1654
いなくなったので、みずくさが、かわを とおせんぼしたのです。
 
1655
うるさい にんげんから にげて
 
1656
いった かばたちは、あたらしい
 
1657
ばしょで、やはり みずくさの なかを 
 
1658
およいで くらして います。
 
1659
かばの いる ところは いつも
 
1660
へいわです。
 
1661
かばの おかげで こうずいが ないから 
 
1662
ほかの どうぶつたちも あんしんして くらして います。
 
1663
こりんうずらは あめりかに すむ うずらの なかまです。
 
1664
からだは きれいな いろをして います。
 
1665
いつも くさはらに じゅうにわぐらいの
 
1666
なかまと いっしょに くらして います。
 
1667
さむい ふゆの あいだ、こりんうずらは
 
1668
なかまどうし からだを よせあって、
 
1669
あたためあいながら ねむります。
 
1670
これなら ゆきが ふっても、
 
1671
かぜが ふいても さむく ありません。
 
1672
りょうがわから なかまが あたためて くれるからです。
 
1673
ある ひ、はんたーが やってきて、てっぽうで 
 
1674
はちわの こりんうずらを うちころして
 
1675
しまいました。
 
1676
きつねや たぬきが きても、こりんうずらは
 
1677
こわくありません。
 
1678
なぜなら、ほうぼうに とびちる うずらたちを みて、
 
1679
きつねが びっくりして いる あいだに、
 
1680
にげることが できるからです。
 
1681
でも、てっぽうを もった はんたーでは、
 
1682
そうは いきません。
 
1683
いきのこった しわの こりんうずらは もう
 
1684
いきて いけません。
 
1685
なぜなら、そとがわの にわが さむさで 
 
1686
こごえて しんでしまうでしょう。
 
1687
すると、のこった にわでは、もう、
 
1688
さむくて いきて いけないからです。
 
1689
ほかの どうぶつと くらべて、
 
1690
らくだの かたちは かわって います。
 
1691
くびが ながく、せなかには こぶが あります。
 
1692
この らくだは、さばくの ちほうで とても たいせつな 
 
1693
やくわりを はたして います。
 
1694
さばくを あるいて いくと、
 
1695
にんげんは まず みずを のみます。
 
1696
あせが でて、すぐ みずが
 
1697
ほしくなるからです。
 
1698
でも、らくだは すこしも
 
1699
みずを ほしがりません。
 
1700
なんにちも あるいて、にんげんは
 
1701
みずを きらして、もう しにそうです。
 
1702
でも、らくだは まだ みずを のみたがりません。
 
1703
しかし、すこし やせてきました。
 
1704
らくだが みずを のまないで
 
1705
へいきなのは、せなかの こぶのためです。
 
1706
こぶは あぶらの かたまりで、
 
1707
これを みずに かえて つかって いるからです。
 
1708
ある やまで、かしの もりが きりとられて、
 
1709
かしの きが いっぽんだけ のこって います。
 
1710
みたところ しずかな いっぽんの きですが、
 
1711
よく みると、とりが たくさん あつまって います。
 
1712
はや みきに むしが いるので、
 
1713
それを たべに くるのです。
 
1714
かしの ねもとは はが かげを つくって いるので、
 
1715
いつも じとじとと しめって いて、
 
1716
みみずの すみかです。
 
1717
その みみずを おって、もぐらや とかげ、
 
1718
さらに、ねずみや へびも やってきて、
 
1719
かしの きの ねもとは、
 
1720
どうぶつたちで にぎやかです。
 
1721
あつまって きた みみずや もぐらは、つちを ほじくり
 
1722
かえすので、かしの きの ねもとは、
 
1723
とても やわらかくて いい つちです。
 
1724
ですから、かぜに はこばれて きた たねは、
 
1725
すぐに めを だして、ひかげの すきな はなたちが さきみだれます。
 
1726
いっぽんだけ のこっていた かしの きに、
 
1727
きこりが やってきました。
 
1728
そして、さいごの かしの きを ねもとから きって、
 
1729
もって いってしまったのです。
 
1730
とうとう かしの きは いっぽんも のこらずに きりたおされ、
 
1731
はげやまに なってしまいました。
 
1732
いままで いた どうぶつたちは、
 
1733
みんな ほかの もりへ いってしまいました。
 
1734
にぎやかな ほかの もりと くらべると、
 
1735
とても さびしい やまに なりました。
 
1736
あとは、くさだけが のびます。
 
1737
ひなたに さく はなが すこしだけ さいても、とりの さえずりも、
 
1738
けものの うごく けはいも ない さびしい やまです。
 
1739
でも、いつか きっと、また ここに 
 
1740
もりが うまれるでしょう。くさはらや はやしは どうぶつの すみかです。
 
1741
どうぶつは くさの はを たべたり、
 
1742
くさの しるを のんだり、
 
1743
きの かわを たべたりして くらして います。
 
1744
くさの あいだを わけて、よく みると ちいさな 
 
1745
とのさまばったが くさを たべて います。
 
1746
つよい がんじょうな あごで、かたい くさの はを、
 
1747
もりもり たべます。
 
1748
くさが ないと、いきていけない どうぶつです。
 
1749
そこへ、とつぜん かまきりが きて、
 
1750
とのさまばったは あっと いう まに つかまってしまいました。
 
1751
かまきりは ほかの こんちゅうを つかまえて、
 
1752
その からだを たべてしまう こんちゅうです。
 
1753
ばったを たべる かまきりも、やがては、
 
1754
とりに みつかって たべられてしまいます。
 
1755
もずは くさの あいだを しずかに とびまわって、
 
1756
たちまち かまきりを みつけました。
 
1757
もずは ほかの いきものの にくを たべる とりです。
 
1758
その もずも、まごまごしていると、おともなく やってきた 
 
1759
あおだいしょうに つかまってしまいます。
 
1760
へびは とりや、とりぐらいの おおきさの どうぶつを 
 
1761
たべて くらす どうぶつなのです。
 
1762
あぶらむしは ちいさな ちいさな こんちゅうです。
 
1763
むれを つくって、なのはなの みきに しがみついて 
 
1764
しるを すって います。
 
1765
あぶらむしは、とのさまばったと おなじように、
 
1766
くさや きを たべる こんちゅうの なかまです。
 
1767
その あぶらむしを つかまえて たべるのが てんとうむしです。
 
1768
いま、ななほしてんとうと なみてんとうが やってきて、
 
1769
くさに ついた あぶらむしを たべてしまいました。
 
1770
てんとうむしも ほかの こんちゅうを たべる こんちゅうです。
 
1771
てんとうむしも とんでいるうちに くもの すに 
 
1772
かかってしまいました。
 
1773
すこしの うごきでも みのがさない くもは、
 
1774
すぐに やってきます。
 
1775
くもは てんとうむしを たべはじめます。
 
1776
その くもも、かえるに かないません。
 
1777
とのさまがえるが くもを みつけると、
 
1778
ぴょんと とびついて、ぱくりと のみこんでしまいます。
 
1779
くさはらには しまへびが います。
 
1780
しまへびは かえるが だいすきです。
 
1781
ふだんは ちいさな くちに みえても、
 
1782
たべる ときには おおきく のびて、
 
1783
あいてを のみこんでしまうのが 
 
1784
へびの くちです。
 
1785
とりを たべる あおだいしょうや、
 
1786
かえるを のみこむ しまへびは、
 
1787
いちばん つよいように みえます。
 
1788
でも、もっと つよいのが いるのです。
 
1789
ちいさな いたちが へびよりも すばやく 
 
1790
へびに とびついて いきます。
 
1791
あわてて いたちを まきつけようとしても 
 
1792
もう まにあいません。
 
1793
へびは いたちに たべられてしまうのです。
 
1794
たべたり たべられたり するのは、こんちゅうのような
 
1795
ちいさな どうぶつだけでは ありません。
 
1796
やまの すぎばやしの わかぎの ねっこを たべるのは、のねずみです。
 
1797
のねずみは きが ないと いきられません。
 
1798
たべたり たべられたりは、ひるまだけでは ありません。
 
1799
つきの あかりの したで、おおきな めを かがやかせて、
 
1800
えものを さがして いた ふくろうが、
 
1801
のねずみを みつけて とびかかりました。
 
1802
のうさぎは おとなしい どうぶつです。
 
1803
のねずみと おなじように きの かわをたべて います。
 
1804
つまり、しょくぶつを たべて くらしている けものです。
 
1805
のうさぎが いちもくさんに にげています。
 
1806
おって くるのは きつねです。
 
1807
うさぎのような けものも、
 
1808
もっと おおきな てきに たべられてしまうのです。
 
1809
ふくろうや きつねや いたちには、てきが いないように みえます。
 
1810
でも まだ、これらを たべる てきが います。
 
1811
おおきな おおきな とり、にくを たべる とり、それは わしです。
 
1812
いぬわし、おおわしの まえには、きつねも かないません。
 
1813
わしに かなう どうぶつは いないようです。
 
1814
でも、ひとの めに みえない ちいさな ちいさな いきものに、
 
1815
わしは ころされてしまいます。
 
1816
わしの からだに しのびこむ ちいさな いきものは、
 
1817
たくさんの なかまで わしを ころしてしまうのです。
 
1818
この いきものは、ばいきんです。
 
1819
わしが しぬと やってくるのが しでむしです。
 
1820
たくさんの なかまで やってきて、
 
1821
にくを たべてしまうので、
 
1822
わしは ほねだけに なってしまいます。
 
1823
わしが しんで、なんかげつか たつと、
 
1824
はねしか のこりません。
 
1825
それは、ばくてりあと いう ちいさな いきものが、
 
1826
くさった ほねまで つぶにして 
 
1827
じめんの なかに はこんで しまうからです。
 
1828
ばくてりあは、ばいきんと おなじ なかまです。
 
1829
ばくてりあの はたらきで わしの からだは 
 
1830
めに みえない つぶに なって じめんの なかに すいとられます。
 
1831
つまり、わしは しんで、じめんの なかに 
 
1832
すがたを かえて はいってしまったのです。
 
1833
つちの なかの みずに とけたり、
 
1834
ちいさな いしの あいだに はさまって、
 
1835
わしの からだは ばらばらに なりました。
 
1836
しかし それは、やがて、その つちに はえている くさの 
 
1837
ねから すいこまれて、くさの なかに 
 
1838
はいって いきます。
 
1839
くさは ぐんぐんと げんき よく のびます。
 
1840
わしは しんで えいように なって、
 
1841
くさを そだてはじめたのです。
 
1842
くさが わしを たべはじめたとも いえるでしょう。
 
1843
その くさに とのさまばったが くると、
 
1844
はじめの ぺーじに もどります。
 
1845
たべたり たべられたりの しくみは 
 
1846
ひとつの わのように、くりかえします。
 
1847
しょくぶつは、じめんから すいこんだ みずと 
 
1848
えいようを はに はこんで、たべものを つくります。
 
1849
どうぶつは、この しょくぶつが つくる えいようを 
 
1850
たべるために やってくるのです。
 
1851
すぎの なかまの せこいあと いう きは、
 
1852
とても おおきく そだちます。
 
1853
きたあめりかに ある せこいあは、 ちきゅうの 
 
1854
うえで いちばん おおきな いきもので、
 
1855
さんぜんごひゃくねんも いきつづけて
 
1856
います。
 
1857
ちきゅうで いちばん おおきな いきものである 
 
1858
せこいあの きも、もともとは こんな
 
1859
ちいさな たねから そだった ものです。
 
1860
たねから めを だした きや くさは、まわりながら
 
1861
くらしやすい ばしょだと、とても ながく
 
1862
いきつづけることが できるのです。
 
1863
たねには なかまを ふやすと いう、とても 
 
1864
たいせつな やくめが あります。
 
1865
たねは、ふつう とても ちいさな からだをして
 
1866
います。
 
1867
どんなに おおきな きも、ちいさな たねに 
 
1868
いのちを あづけて、しそんを ふやすのです。
 
1869
たねは、じぶんが そだつのに ちょうど 
 
1870
よい みずに であうまでは、めを ださずに 
 
1871
ねむって いるのです。  
 
1872
だいずの たねが、つちの なかで ねを 
 
1873
だしはじめて います。
 
1874
たねは、すこしの みずと、あたたかさと、
 
1875
くうきが あれば、じぶんで いきはじめます。
 
1876
つまり、めを さましたら、じぶんの ちからで
 
1877
おおきく のびようとします。
 
1878
にんげんの あかちゃんとずいぶん ちがいます。
 
1879
どうして みずが あると じぶんで いきられるのでしょう。
 
1880
たねが ねを だし、つぎに
 
1881
めを だして そだっていくのは、
 
1882
たねが じぶんの なかに 
 
1883
にんげんの おちちに 
 
1884
あたる ものを もって いるからです。
 
1885
はいにゅうと いう ところは、
 
1886
たねが みずに であうと
 
1887
すばらしい えいように 
 
1888
かわって、
 
1889
たねが じぶんで
 
1890
ひかりと みずを とって 
 
1891
いきていけるように なるまでの、
 
1892
つよい えねるぎーに
 
1893
なります。 
 
1894
にまいの めを だす たねが あります。
 
1895
あさがおの たねが そうです。
 
1896
あさがおは、まねの たねとおなじ しくみで、
 
1897
めに えいようが あります。
 
1898
はが あみのように なって いる きや 
 
1899
くさは、ほとんどが このような めの でかたを 
 
1900
します。
 
1901
いちまいの めを だす たねが あります。
 
1902
はに すじが とおって いる、いねや むぎなどです。
 
1903
このような たねは、めや ねとは べつに
 
1904
えいようが あるので、えいようを つかい
 
1905
ながら めや ねが のびていきます。
 
1906
じぶんで たいようの ひかりを あびるように 
 
1907
なると、たねの かわだけが  のこります。
 
1908
まつは たくさんの めを だします。
 
1909
でも、これは ほんとうの はでは ありません。
 
1910
おとなが もつような ほんとうの はは、さいしょの 
 
1911
めの あいだから でてきます。
 
1912
となりどうしが くっつきすぎたまま めを 
 
1913
だすと、おおきく なっても ひょろひょろと
 
1914
やせて そだちます。
 
1915
ひめじょおんの くさも このとおり、ひょろひょろで、
 
1916
げんきが ありません。
 
1917
おなじ ひめじょおんも、めのときに はなれて
 
1918
そだつと、こんなに がっかりした じょうぶな
 
1919
おとなに なります。
 
1920
これは、じめんの なかの みずや えいようが 
 
1921
ひつようなだけ じぶんの めで すいとれるからです。
 
1922
あまり くっつきすぎると、ひつようなだけ とれないので、
 
1923
おたがいに よわってしまうのです。
 
1924
どの くさも きも、たねを とても 
 
1925
たくさん つくります。
 
1926
なんまいという たねを つくる くさも
 
1927
あります。
 
1928
くさや きは じぶんの なかまを 
 
1929
できるだけ とおくへ ふやそうと
 
1930
します。
 
1931
だから、たねを できるだけ たくさん
 
1932
つくって、いろいろな ほうほうで 
 
1933
まきちらすのです。 
 
1934
てっぽううりは じゅくすと くきから はなれて 
 
1935
じめんに ころがり、たねを にめーとるも とばします。
 
1936
これも、できるだけ とおくへ、ひろく じぶんの 
 
1937
なかまを ふやそうとするからです。
 
1938
くさはらや のやまを あるいて 
 
1939
かえってくると、ずぼんに たねが 
 
1940
たくさん くっついて いる
 
1941
ことが ありますね。
 
1942
これも、たねが できるだけ とおくへ
 
1943
いきたいと いう しるしです。
 
1944
ものに くっつく たねには、くっつくための 
 
1945
かぎや べとべとした 
 
1946
ものが ついているのです。
 
1947
みなとには がいこくから はこばれたり、
 
1948
これから つみだされたりする にもつが
 
1949
たくさん おいて あります。
 
1950
この にもつを よく みると、ちいさな
 
1951
たねが くっついて います。
 
1952
このような たねの くさは、うみを わたって
 
1953
なかまを ふやします。
 
1954
うみを わたって きた たねは みなとの 
 
1955
まわりに めを だします。
 
1956
このような たねは 、とても じょうぶで
 
1957
あたらしい とちでも みずと
 
1958
ひかりが あれば、ぐんぐん おおきく 
 
1959
そだち、たちまち あたらしい
 
1960
くにに ひろがっていくのです。
 
1961
ちか ごめーとるの おおむかしの 
 
1962
くらしの あとで、
 
1963
ある かがくしゃが 
 
1964
まるきぶねの なかに はすの
 
1965
くろい たねを みっつ
 
1966
みつけました。
 
1967
それは、にせんねんも むかしの 
 
1968
たねでした。
 
1969
なにしろ にせんねんも 
 
1970
まえの たねですから、もう、
 
1971
めを ださないだろうと
 
1972
おもわれました。
 
1973
はすの たねの かわは とても あつく、
 
1974
かたくて みずを なかなか とおしません。
 
1975
だから、くさって やわらかく ならないと、
 
1976
めを だすことが できないのです。
 
1977
そこで、かがくしゃは はいにゅうに みずを
 
1978
あげようと、はさみで かどを すこし
 
1979
きって、そのまま うえてみました。
 
1980
すると、にしゅうかんめに みごとに めを 
 
1981
だして、やがて、すばらしい はなを さかせたのです。
 
1982
たねは とおくへ いくだけでは だめです。
 
1983
もし、そこが そだつのに つごうが よくないと
 
1984
めを だしても かれてしまいます。
 
1985
たねには ひなたが すきな ものと、ひかげが
 
1986
すきな ものが あります。
 
1987
めを だすのに つごうの よい ばしょで 
 
1988
ないと たねは しにます。
 
1989
ですから、いきのこる たねは とても わずかです。
 
1990
きけんが いっぱいだから、たねは たくさん 
 
1991
つくられるのです。
 
1992
ながい あいだに きや くさが もった、いきのびる
 
1993
ほうほうです。
 
1994
そだつのに つごうの よい ところに 
 
1995
ついた たねは、めを だして そだちます。
 
1996
そして、やがて うつくしい はなを 
 
1997
つけるでしょう。
 
1998
むらさきいろの すみれも、やっと たどりついた 
 
1999
ところに はなを さかせたのです。
 
2000
やがてはなは しぼんで、あとに 
 
2001
こんなに たくさんの たねが つくられました。
 
2002
ひとつの たねが うまく めを だすと、
 
2003
なんじゅうばいの たねを 
 
2004
つくることに なるのです。
 
2005
そして、また、その たねの ひとつ 
 
2006
ひとつが、めを だすのに つごうの 
 
2007
よい ところへと たびを 
 
2008
することでしょう。
 
2009
そののち、いくつが はなを さかせ、
 
2010
たねを つくることが できるのでしょう。
 
2011
むかし むかしの ことです。
 
2012
いえや おはかを つくるために、
 
2013
きや いしは やまから はこび
 
2014
だされました。
 
2015
しかし、はこぶ どうぐが ないので、
 
2016
それは たいへんな おおしごとでした。
 
2017
ひとびとは きや いしを はこびながら
 
2018
なにか よい ほうほうは ないかと いろいろ 
 
2019
くふうを こらしました。
 
2020
かわに うかべて はこんだり、 そりのように 
 
2021
くさや すなの うえを すべらせたりしました。
 
2022
まるたが ごろごろと ころがって いくのを 
 
2023
みたり、まるたの うえに のって 
 
2024
ひっくりかえったりしているうちに、おもしろい
 
2025
ことを かんがえた ひとが いました。
 
2026
おもい ものを まるたの うえで うごかすと
 
2027
らくだと いうことです。
 
2028
それなら つぎつぎと まるたを ならべていったら......
 
2029
ころの はつめいは、くるまへ おおきく ちかづきました。
 
2030
まるたは ごろごろ ころがって おもい 
 
2031
ものを らくに はこんで くれました。
 
2032
しかし、はこんで いるうちに まるたは
 
2033
りょうがわを のこして、ものの おもさが 
 
2034
かかる まんなかだけが すりへって 
 
2035
いったのです。
 
2036
すりへった まるたを みながら、もっと べんりな 
 
2037
ものを かんがえた ひとが いました。
 
2038
まるたに そりを くっつけたのです。
 
2039
おもい にもつを のせた いたを ひくと、いたの
 
2040
したで まるたが ごろごろ まわって、ころを ひとつ
 
2041
ひとつ うごかさなくても、らくに はこぶことが 
 
2042
できるように なりました。
 
2043
まるたの ついた そりで ふべんだったのは、まるたの 
 
2044
かいてんが そりに じかに つたわったことです。
 
2045
そこで、まんなかの ぶぶんを べつの ぼうに かえた 
 
2046
くるまが あらわれたのです。
 
2047
すりへった まるたと にた かたちですが、くるまだけが 
 
2048
まわるので とても ぐあいが よくなりました。
 
2049
ろばや うしに ひかれた くるまが みられるように 
 
2050
なりました。
 
2051
みちとは よべないような わるい みちを 
 
2052
どうぶつに ひかれて たびを した むかしの 
 
2053
のりものは、みんな おおきな くるまを 
 
2054
もって いました。
 
2055
ちいさな くるまだと すぐ すりへって
 
2056
うごかなく なってしまうからです。
 
2057
すりへらない しゃりん、おもく ない
 
2058
くるま、これが おおきな くるまの
 
2059
ついた のりもので ものを はこんで 
 
2060
いた ひとびとの ねがいでした。
 
2061
こうして しゃりんが なんまいかの
 
2062
いたの くみあわせに かわっていったのです。
 
2063
あしが はやくて ちからの ある うまが 
 
2064
ひとに つかわれるように なったのは、いまから
 
2065
やく よんせんねんまえの ことです。
 
2066
くるまも うまの はやさに あうように だんだん
 
2067
かえられて いきました。
 
2068
いまから さんぜんごひゃくねんまえごろ、あたらしい
 
2069
くにづくりが いろいろな ところで はじまりました。
 
2070
そのため たたかいが ほうぼうで おこり、このとき
 
2071
せんじょうを かけまわったのが、にりんばしゃでした。
 
2072
くるまは みちが よくないと はやく
 
2073
はしれませんし、おもい にもつを はこべません。
 
2074
また、くるまが たくさん とおると みちは
 
2075
こわれます。
 
2076
みちが よくなるに したがって、くるまも
 
2077
よくなっていきました。
 
2078
えきばしゃは ひとびとの りょこうを
 
2079
たいへん らくにしてくれました。
 
2080
さいしょの ころは まどの ついた
 
2081
はこを のせただけでしたが、だんだん
 
2082
ばねの ついた くるまになって、どうろの 
 
2083
おうさまになりました。
 
2084
くるまの みちとして いちばん じょうぶなのは
 
2085
せんろでした。
 
2086
せんろの うえを ばしゃが はしっている
 
2087
うちに、じょうききかんが はつめいされて
 
2088
うまの いらない ばしゃが はしるように
 
2089
なりました。
 
2090
うまや じょうきに くらべると ひとの 
 
2091
ちからは ちいさいのですが、その ひとの 
 
2092
ちからだけで、くるまを はやく はしらせることが
 
2093
できるようになりました。
 
2094
たいやや、はぐるまの しくみを かんがえた 
 
2095
おかげです。
 
2096
これは にひゃくねんまえに ふらんすで 
 
2097
つくられた じょうきじどうしゃです。
 
2098
まえに つけられた かまから じょうきが
 
2099
おくられて ぴすとんを あげたり さげたりして
 
2100
まえの くるまを まわします。
 
2101
きまった せんろの うえでなく、
 
2102
すきな ときに すきな ところへ 
 
2103
ものを はこんだり、はやく いけたりするのは
 
2104
じどうしゃです。
 
2105
じどうしゃは がそりんきかんの 
 
2106
はつめいで とても べんりに なりました。
 
2107
でんきの はつめいは のりものの すがたを 
 
2108
おおきく かえました。
 
2109
たくさんの ひとを いちどに はこべるように 
 
2110
なったのです。
 
2111
ひとの せいかつには いろいろな ことが 
 
2112
あります。
 
2113
とおくへ いかなくても、ゆっくりしか
 
2114
はしらなくても、やくにたつ のりものは ひつようです。
 
2115
おおむかしの たたかいから、くるまは はやく
 
2116
はしれるように かんがえられてきました。
 
2117
げんざいでは いちじかんに にひゃくきろも
 
2118
はしるように なったのです。
 
2119
のりものは どんどん おおきく 
 
2120
なって、あらゆる ものを いろいろな
 
2121
ほうほうで はこびます。
 
2122
そのためには、みちも はしも、
 
2123
そして とんねるなども じょうぶに
 
2124
つくられるように なったのです。
 
2125
くるまの しくみは、いろいろな
 
2126
きかいを はってんさせました。
 
2127
とけいには たくさんの くるまが
 
2128
つかわれて います。
 
2129
はぐるまと よばれる ぎざぎざの 
 
2130
くるまです。
 
2131
でんきが ないころから はたらいていた
 
2132
うごかない くるまに、すいしゃと ふうしゃが 
 
2133
あります。
 
2134
かわの みずや かぜの ちからで くるまを 
 
2135
まわして、こなを ひいたのです。
 
2136
また、たかい ばしょに ある はたけに みずを 
 
2137
おくる しごともしました。
 
2138
この おじさんは なにをして 
 
2139
いるのでしょう。
 
2140
ろくろと いう くるまを まわして
 
2141
ちゃわんを つくって
 
2142
いるのです。
 
2143
ちいさな しゃべるで、ぼうやが すなを ほって います。
 
2144
しゃべるは ほるのに なくてはならない だいじな どうぐです。
 
2145
その しゃべるも かたい じめんを おおきく ほる ときには、
 
2146
こんな おおきな しゃべるを つかいます。
 
2147
ばっくほーは きかいの ちからを つかった おおきな どうぐです。
 
2148
むかし、ひとの せんぞは あつい ところの 
 
2149
もりの なかで くらして いました。
 
2150
そのころは どうぐなど ありません。
 
2151
きに のぼっては、てを つかって くだものを とって いました。
 
2152
もりを でて、そうげんで くらすまでは.........
 
2153
そうげんで、ひとの せんぞは、けものの にくを とって 
 
2154
たべるように なりました。
 
2155
はじめは しんだ けものの にくでしたが、
 
2156
やがて いきている けものを とるように なりました。
 
2157
おちている いしや ぼうを つかって、
 
2158
けものを たおしたのです。
 
2159
やがて、にんげんは せぼねを まっすぐにして あるくようになると、
 
2160
ますます りこうに なりました。
 
2161
にんげんは いしを けずって べんりな ないふを つくりだしたのです。
 
2162
にんげんが いろいろな ことを すれば するほど、
 
2163
ひとつの どうぐでは たりませんでした。
 
2164
つかいみちによって いろいろな どうぐを 
 
2165
つくるように なりました。
 
2166
でも、どれも これも いしを けずった どうぐばかりでした。
 
2167
だんだん てさきが きように なった にんげんは、
 
2168
ちいさな どうぐも つくれるように なりました。
 
2169
けものの ほねや つのを こまかく けずって、
 
2170
はりや、もりを つくりました。
 
2171
ひは あたたかくて べんりです。
 
2172
にんげんにとって なくては ならない ものです。
 
2173
はじめは やまかじや かざんの ようがんから とって いましたが、
 
2174
やがて じぶんで つくりだすように なりました。
 
2175
おおきな けものを あいてにするときは 
 
2176
ないふでは まけてしまいます。
 
2177
はなれた ところから なげつけて 
 
2178
あいてを たおす やりが べんりです。
 
2179
いしで つくった やじりを、
 
2180
きの えだに むすびつけた やりです。
 
2181
きかいは どうぐと どうぐを くみあわせた
 
2182
ものです。ですから、ゆみと やは さいしょの きかいです。
 
2183
すばやい えものや、とおくに いる えものは、
 
2184
ゆみやで とりました。
 
2185
にんげんは、けものを おって くらす せいかつから、
 
2186
ひとところに すみついて こくもつを そだてて 
 
2187
くらすように なりました。
 
2188
そのため、つちを ほったり、たがやしたりする どうぐや、
 
2189
みのった こくもつを かりとる どうぐが くふうされました。
 
2190
ひを つかう かまどの まわりの つちが かたく
 
2191
なるのに きがついた にんげんは、
 
2192
やがて つちを うつわの かたちに つくって 
 
2193
ひで やき、どきを つくりました。
 
2194
どきは かりいれた こくもつを 
 
2195
しまっておくのに べんりでした。
 
2196
ひとところで とれた こくもつは、ほかの ところで 
 
2197
とれた ものと こうかんするように なりました。
 
2198
きを きりぬいて つくった まるきぶねは、
 
2199
その こうかんに とても べんりな どうぐでした。
 
2200
どうぐに するような かたい いしが みつけにくく なったころ、
 
2201
にんげんは どうを みつけました。
 
2202
どうは ねつを くわえると やわらかく なりましたので、
 
2203
とても するどい ないふを つくることも できました。
 
2204
どうは にんげんの くらしを かえました。
 
2205
どうの ぶきを つかって、ちからの つよい
 
2206
ものが よわいものを したがえるように なり、
 
2207
おうや どれいが うまれました。
 
2208
おうは きゅうでんや はかを つくりましたが、
 
2209
そのための いしを はこぶのに くるまが つくりだされました。
 
2210
にんげんが すべての しごとをした じだいから、
 
2211
どうぶつが にんげんの かわりに はたらく じだいに なりました。
 
2212
そして このころ、どうよりも もっと つよい 
 
2213
てつを みつけたのです。
 
2214
てつは、どうよりも とかしやすく、しかも つよかったので、
 
2215
たちまち せかいじゅうで つかわれるように なりました。
 
2216
うしを つかって てつの すきで とちを たがやすと、
 
2217
いままでの なんばいもの はたらきが できるように なりました。
 
2218
てつは くらしを べんりにも してくれましたが、
 
2219
たたかいに つかわれる ぶきをも しんぽさせました。
 
2220
これは いしゆみです。
 
2221
かやくを つかって、ほそい あなから とびだす てつの たまは、
 
2222
とおく はなれた えものを たおします。
 
2223
てっぽうは てつが なかったら うまれなかった ぶきです。
 
2224
ぱんは こくもつの こなで つくります。
 
2225
こなを つくるには、こくもつを くだかなければなりません。
 
2226
すいしゃは みずさえ あれば いちにちじゅう うごきます。
 
2227
かぜの ふく ちほうでは ふうしゃも つかわれました。
 
2228
みずを ねっすると、おゆになり、やがて 
 
2229
じょうきを ふきだします。
 
2230
その とき、じょうきが すごい ちからを 
 
2231
もって いる ことが わかりました。
 
2232
その じょうきの ちからを りようして 
 
2233
ふねや きしゃを うごかしました。
 
2234
みずの ちからや、ひの ちからで、
 
2235
はつでんきを まわして でんきを つくります。
 
2236
でんきは わたしたちの せいかつに なくては
 
2237
ならない ものです。
 
2238
いねかりきは いままで にんげんが 
 
2239
てや いくつかの どうぐを つかって してきた
 
2240
しごとを いちだいで ぜんぶ します。
 
2241
この きかいは、いろいろな どうぐを 
 
2242
くみあわせた ものなのです。
 
2243
にんげんの めには みえない ものを みたり、
 
2244
おとよりも はやく とんだり、
 
2245
ふかい うみの そこへ もぐったり、
 
2246
うちゅうへ きかいを とばせたり、にんげんの 
 
2247
ちからを こえる はたらきが できるように なりました。
 
2248
くうきの ない ところまでも いける どうぐです。たまごが われて いぬが「こんにちは」して
 
2249
います。
 
2250
へんですね。へんですね。
 
2251
いぬが たまごから うまれるの みたこと
 
2252
ありますか。
 
2253
いぬなどの けものは たまごでは うまれません。
 
2254
おかあさんの からだから あかちゃんで うまれます。
 
2255
そして おかあさんの おちちを のんで そだちます。
 
2256
でも、どうして けものは たまごで うまれないのでしょう。
 
2257
たまごは ふつう あたたかい
 
2258
ときに うまれます。
 
2259
でも、きゅうに さむくなる
 
2260
ときも ありますね。
 
2261
つよい かぜが ふいてきたり、
 
2262
ものが おちてきたり、
 
2263
たまごには きけんが いっぱいです。
 
2264
たまごが てきに はっけんされると どうでしょう。
 
2265
かならず たべられます。なぜでしょう。
 
2266
たまごは うごけないからです。
 
2267
いわしが たまごを うんで います。
 
2268
なんまんと いう かずの たまごです。
 
2269
たまごは たべられやすいので、
 
2270
たくさん うんで ひとつか ふたつでも 
 
2271
いきのこれば いいと いわしは おもって
 
2272
います。
 
2273
いもりは さんしょううおや かえるの しんせきです。
 
2274
おおむかし、さかなが りくに あがったころの 
 
2275
どうぶつの なかまです。
 
2276
りくの うえで くらしたり、
 
2277
みずの なかで くらしたりして います。
 
2278
いもりは たまごを みずくさにつけて うみます。
 
2279
てきに みつけられることが すくないので、
 
2280
さかなほど たくさんは うみません。
 
2281
いもりの なかまが りくに あがったまま、
 
2282
りくで くらしたのが とかげです。
 
2283
みずの ない ところで たまごを うみますので、
 
2284
みずの はいった からが つくように なりました。
 
2285
これなら てきの こない ばしょに 
 
2286
たまごを うむことが できます。
 
2287
かものはしは けも はえて いますし、
 
2288
おちちも だしますから けものです。
 
2289
しかし、とかげに とても よく にて いる けものです。
 
2290
かものはしは からだの しくみは けものですが、
 
2291
たまごを うみます。
 
2292
そこで、けものの せんぞが とかげの なかまから 
 
2293
うつりかわる ときの いきのこりの 
 
2294
どうぶつだと いわれます。
 
2295
けものは たまごでは うまれませんけれど、
 
2296
おかあさんの からだの なかには たまごが あるのです。
 
2297
たまごを そだてる えいようは おかあさんの
 
2298
からだから もらって います。
 
2299
おかあさんの からだの なかで そだつのは とても いいです。
 
2300
からだの なかですから、さむくても あかちゃんは そだちます。
 
2301
たまごのように ふみつぶされることも ありません。
 
2302
てきに おそわれても、おかあさんの からだの なかに いますから、
 
2303
いっしょに にげられます。
 
2304
らいおんに おそわれた れいようの おかあさんが 
 
2305
すごい はやさで にげて います。
 
2306
らいおんも あきらめるばかりです。
 
2307
うまが あかちゃんを うんで います。
 
2308
あかちゃんには しろい まくが ついて
 
2309
いますが、じつは この なかで そだって いたのです。
 
2310
うまれても しんぱい ない ときまで、
 
2311
おかあさんの おなかの なかで おおきく なるのです。
 
2312
あかちゃんが うまれると、おかあさんは 
 
2313
したで なめて しろい まくを とって あげます。
 
2314
けものは ふつう いっぴき うんで、
 
2315
その いっぴきを たいせつに そだてます。
 
2316
くさを たべる けものの あかちゃんは 
 
2317
うまれると まもなく たちあがって あるきます。
 
2318
てきが おおいので すぐに にげられるように 
 
2319
くふうされて います。
 
2320
あかちゃんは、じぶんで たべものを とれるように なるまで、
 
2321
おかあさんの おちちで そだちます。
 
2322
おちちには おおきく なるのに ひつような えいようが 
 
2323
ぜんぶ はいって いますから、
 
2324
おちちだけで あかちゃんは おおきく なるのです。
 
2325
どの けものの おやも、
 
2326
あかちゃんを たいせつに そだてます。
 
2327
らいおんや とらのように、にくを たべる 
 
2328
けものの あかちゃんは、うまれてから 
 
2329
そだつのに じかんが かかります。
 
2330
これは、えものを とるのに、おとうさんや 
 
2331
おかあさんから いろいろの ことを まなばなければ
 
2332
いきて いけないので ながい じかんが ひつようなのです。
 
2333
るいじんえんは ほかの けものよりも 
 
2334
ひとに ちかくて、とても りこうです。
 
2335
かぞくで くらして、いろいろの ことを べんきょう します。
 
2336
だから、ひとのように おとなに なるのに 
 
2337
じかんが かかります。
 
2338
たって あるいても、ひとは けものです。
 
2339
やはり、こどもは あかちゃんで うまれます。
 
2340
おなかの おおきく なった おかあさんを 
 
2341
みかける ことが あるでしょう。
 
2342
うまれた あかちゃんは おかあさんの おちちで そだちます。
 
2343
おとうさんと おかあさんから 
 
2344
いろいろな ことを おしえられますね。
 
2345
ひとは うまれてから じぶんで くらせるように なるには 
 
2346
にじゅうねんも かかります。
 
2347
いろいろな ことを べんきょうして、
 
2348
おおきく なるのです。
 
2349
どうぶつが りくに あがり、ひとが あかちゃんを 
 
2350
うむように なるまで かかった ねんすうは 
 
2351
さんおく ごせんまんねんです。
 
2352
かんがるーは あかちゃんが まだ よわい うちに 
 
2353
うんでしまいます。
 
2354
うまれてから おかあさんの おなかの 
 
2355
ふくろに いれて おおきくします。
 
2356
いえは ひとの すむ はこと いえます。
 
2357
わたしたちの いえには だいどころや いまや ふろばが あり、
 
2358
とても つかいやすく できて います。
 
2359
では、むかしから こんなに すみやすい 
 
2360
いえで あったのでしょうか。
 
2361
わたしたちの せんぞの いえは、また、
 
2362
とおい くにの ひとたちの いえは 
 
2363
どんななのか みてみましょう。
 
2364
ほっきょくの えすきもーじんという ひとびとは 
 
2365
こおりの いえで くらして います。
 
2366
こおりの いえの なかは とても あたたかいし、
 
2367
こおりは どこにでも あるので、えすきもーの 
 
2368
ひとには べんりで たいせつな いえです。
 
2369
たいようが てりつける さばくの まちは、
 
2370
どろや つちで つくった いえが あります。
 
2371
たいようの ひざしは とても つよく、
 
2372
ものすごい あつさに なりますが、
 
2373
ひかげに はいると とても すずしいのです。
 
2374
ですから、つちの いえは ひんやりとして いて、
 
2375
さばくの くらしに つごう よく できて います。
 
2376
すかんじなびあはんとうという ところは、
 
2377
とても もりが おおい ところで、そこでは 
 
2378
たくさん ある きを つかって いえを つくります。
 
2379
こうして その とちに たくさん ある ざいりょうを 
 
2380
つかって、いえは つくられて きました。
 
2381
これは あいるらんどの あらんとうという 
 
2382
しまの ひとたちの いえです。
 
2383
ここには きは あまり なく、いしが とても 
 
2384
たくさん とれるので いえも へいも ぜんぶ 
 
2385
いしで つくられて います。
 
2386
かぜが つよい ところなので、いしの いえは 
 
2387
とても つごうが よいのです。
 
2388
いんどねしあには このような みずの うえの 
 
2389
いえが たくさん あります。
 
2390
これは むしあつい ねったいに すむ 
 
2391
ひとびとの くらしの ちえなのです。
 
2392
すずしいし、へびや けものも こないので 
 
2393
とても べんりです。
 
2394
あつい あつい あふりかの そうげんには、
 
2395
つちと くさしか ざいりょうが ありません。
 
2396
そこで、うしの ふんや どろを かためて、
 
2397
かべをつくり、くさを ほして やねを つくります。
 
2398
これは にっぽんの いなかの のうかです。
 
2399
かやのような くさで やねを ふいて、きや 
 
2400
たけを つかって こんな りっぱな いえを つくりました。
 
2401
これは わらぶきやねの いえです。
 
2402
おおむかし、にんげんの せんぞは まだ 
 
2403
もりの きの うえに いました。
 
2404
その ころは あめや あらしが くると、
 
2405
きの うえに かけあがって、こかげで 
 
2406
じっとして あめの とおりすぎるのを まったのです。
 
2407
やがて、にんげんの せんぞは ほかの さると わかれて、
 
2408
もりから でて、そうげんで くらし はじめました。
 
2409
そうげんには たべものが たくさん あるからです。
 
2410
そして、すみかには、かぜも あめも あたらない 
 
2411
ほらあなを みつけました。
 
2412
ほらあなは あめも かぜも ふせぐ ことが できますが、
 
2413
えものを おって くらすには ふべんです。
 
2414
えものが いなく なると、いる ところまで 
 
2415
おって いかなければ ならないからです。
 
2416
そこで かんがえたのが この てんとです。
 
2417
けものの けがわを きの えだや ほねに かけ、
 
2418
まわりを ほねで おさえた ものです。
 
2419
もって あるくのに とても べんりです。
 
2420
やがて、なんまんねんか たち、にんげんは 
 
2421
けものを おう ことを やめて、けものを
 
2422
かう ことを おぼえました。
 
2423
そうなると、もう てんとを もって 
 
2424
あるく ひつようは ありません。
 
2425
けものが たべる くさが ある あいだ、
 
2426
きまった ばしょに すみつく 
 
2427
てんとが あれば よいのです。
 
2428
ひるまは のんびりと うしを おったり、
 
2429
ちちしぼりを したり します。
 
2430
いままでの よるだけの くらしでは なく、
 
2431
ひるまでも てんとの なかで すごすように なりました。
 
2432
やがて、みなみの ほうの ひとたちが、
 
2433
むぎの たねが とても おいしい ことに きが つき、
 
2434
しぜんに はえて いる ものを とる ことから、
 
2435
うえて そだてる ことを はじめました。
 
2436
この ことは、たちまち せかいじゅうに ひろがって、
 
2437
きまった ばしょに いっしょう すみつく 
 
2438
ひとびとが あらわれました。
 
2439
その ひとたちの いえは、つちを まるく ほり、
 
2440
まんなかに ろを おいた ものです。
 
2441
あじあの みなみの ほうから、むぎで なく、
 
2442
こめの つくりかたが ひろがりはじめ、
 
2443
にっぽんにも きました。
 
2444
それと いっしょに、あまった いねを 
 
2445
ためて おく そうこの つくりかたも つたわりました。
 
2446
この いえは なつ すずしく、ふゆ あたたかいので、
 
2447
やがて ひとが すむことに なります。
 
2448
いねは みんなが ちからを あわせて つくりました。
 
2449
すると、いねは あまって、たくさん 
 
2450
もつ ひとと、すこししか もたない 
 
2451
ひとが あらわれました。
 
2452
たくさん もった ひとは もう 
 
2453
あくせく はたらかず、ひるまも いえの なかで 
 
2454
すごすように なりました。
 
2455
これが きぞくの はじまりです。
 
2456
そこで、いえも、ひとへやでは せまいので、
 
2457
かぞくや けらいの へやは のきを つきだして 
 
2458
ひさしと よばれる ところに つくられました。
 
2459
こうして、ひとへやの いえから、ふたへやや 
 
2460
みへやの いえに うつって いきます。
 
2461
やがて まどが つくられました。
 
2462
かぜとおしや あかりとりに とても 
 
2463
つごうが よい ことが わかり、いろいろと 
 
2464
くふう されて つたわって いきました。
 
2465
やねも あめや ひょうや あられが ふると、
 
2466
かやや くさぶきでは たちまち しみとおるので、
 
2467
いろいろ くふうされ、かわらが つくられました。
 
2468
かわらは つちを ねって、ひで やき、
 
2469
たくさん ならべて じょうぶで ながもち しました。
 
2470
にっぽんでは、おてらに はじめて つかわれたようです。
 
2471
たいせつな ほとけさまを まもるためです。
 
2472
ざいりょうの ない ところでは、やねと 
 
2473
いっしょに かべも いろいろ くふうされ、
 
2474
かんがえられたのが れんがです。
 
2475
ねんどを ねって たいように ほして いたのが、
 
2476
ひで やくと じょうぶに なる ことが わかりました。
 
2477
かわらと れんがの くふうで、ほとんど どこにでも 
 
2478
いえを たてる ことが できるように なりました。
 
2479
そして、おおきく ひろくです。
 
2480
にっぽんより もっと まえに、ぎりしゃという くにでは、
 
2481
ふたへやから もっと たくさんの へやを もち、
 
2482
それぞれの へやが もくてきを もって 
 
2483
つくられた いえが できて いました。
 
2484
いまの わたしたちの いえの はじまりです。
 
2485
ぎりしゃに へやが たくさん ある いえが 
 
2486
つくられるようになってから ごせんろっぴゃくねんぐらい 
 
2487
たつと、よーろっぱには ちからを もった 
 
2488
にんげんが ほうぼうに あらわれました。
 
2489
そして、じぶんの りょうどを まもるために、
 
2490
しろを きずいて たたかいを はじめました。
 
2491
そのため ここには たくさんの ひとが すみ、
 
2492
しろは たたかうための いえに なりました。
 
2493
せいかつに ひまが できた にんげんは、
 
2494
きゃんぷを する ことを かんがえました。
 
2495
この きゃんぷのために かんがえられたのが、
 
2496
とれーらーはうすです。
 
2497
しぜんの なかを うつりすむ ことは、
 
2498
とおい むかしの せんぞの すがたが しのばれます。
 
2499
むかしは たべるために うつりすんで いたのが、
 
2500
いまは せいかつを たのしむためと いえます。
 
2501
いまの しろみたいと いえるのが、だんちです。
 
2502
しろのように おおきくて、ひとつの たてものに 
 
2503
たくさんの ひとが すんで いますね。
 
2504
でも、これは たたかうための いえでは ありません。
 
2505
ここでは たくさんの かぞくが それぞれ 
 
2506
どくりつ して すんで いるのです。
 
2507
ですから、だんちは いえの あつまりと いえます。
 
2508
こうして いまも、たくさんの ひとが すこしも 
 
2509
すみよい  いえを おかねを かけずに つくろうと 
 
2510
くふう して います。
 
2511
この いえは ひとつ ひとつを こうじょうで つくり、
 
2512
あとからつみかさねて いく いえです。
 
2513
みた めも うつくしく、すみよい いえなのです。